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シラバス

Webデザイン科 2024年度入学生

科目名 広告デザイン 作成日 2024/03/13
区分 必修 講義/実習
開催時期 2年次 後期
講義・演習駒数/週 1駒
実習・実験駒数/週 0駒
合計駒数/週 1駒
総時間数 30時間
総単位数 2単位
企業連携
授業の目的 広告コミュニケーションの本質的な役割や価値を知り、Web制作の実務に活かせるコミュニケーションデザイン力を身に付ける。
到達目標 実務に就いた際、Webのみならずグラフィック、映像、イベントなども含めたトータルパッケージを企画立案出来る。

評価項目 ①定期テスト ②小テスト ③レポート ④課題 ⑤作品 ⑥ポートフォリオ ⑦成果発表 ⑧その他
割合  %  %  % 70%  %  %  % 30%
評価基準
・授業内容を理解していたか「理解度」 ・授業で取り上げた内容に対して意見や反論が展開できているか「考察力」 ・授業取り組みへの「積極性」、「自主性」、「参加意欲」
※上記に示した評価項目の割合(%)を基準に、総合評価点を算出して成績評価を行う。
※出席率が80%未満の場合は、評価対象としない。

担当教員 江藤 正典
テキスト・参考文献 教材 :オリジナルスライド 参考文献,認知心理学から見る新しいデザイン学(荷方邦 雄), 街場のメディア論(内田樹)、あのブランドばかりをなぜ選んでしまうのか(アンドレアス・ブーフフォルツ)
実務経験有無  
広告会社における30年以上の職歴の中で、大手・外資・地方・海外クライアントの様々な分野のグラフィックデザイン、ブランディング、パッケージデザインに携わってきた。また、(公社)日本パッケージデザイン協会理事、企業のデザインアドバイザー、デザイン教育イベントの推進、数多くの海外デザインアワードの審査の経験を持つ。 
関連科目 サイト設計、Webディレクション、Webマーケティング、サービス運用  履修前提 Webライティング技法(前期) 

授業計画

回数 学習目標 学習項目
1 「広告とは何か」 広告が、経済学から科学、芸術が融合したクリエイティブ事業であることを理解する。  15回の授業で何を学ぶのか。そのオリエンテーションを実施する。Webと広告の接点について、広告の定義や、その分類を紹介し、ディカッションを通じて学んでゆく。 
【理解度確認】 
2 「デザインとは何か」 デザインが単なる視覚的なものではなく、コミュニケーションの設計であることを理解する。  デザインの本来的意味と意義を理解する。BAUHAUSの系譜のインダストリアルデザインを例に引いて、機能や性能がカタチになっていることを理解する(ディーター・ ラムスの『良いデザインの10ヶ条』が生かされている製品や広告を日常のデザインの中で探してみる)。 
【理解度確認】授業課題のレポートを提出
3 「広告の歴史①」 広告が時代を映す鏡であるという文化性を体現する歴史的広告物を見る。  広告のそもそもの始まりから見て行く。中世から1960年代の世相を反映した国内外の広告をスライドで紹介し、そこから人々の生活や産業と密接に結びついてる広告の役割、広告の力を理解する。 
【理解度確認】 
4 「広告の歴史②」 広告が時代を映す鏡であるという文化性を体現する歴史的広告物の事例を探してみる。  グルー@うごとに、1970年代∼現在までの世相を反映した国内外の魅力的な広告を探し、何が魅力であり、何によって人の心が動いたのか、ディスカッションを通じて考えてみる。人々の生活や産業と密接に結びついてる広告の役割、広告の力についての考察と共有。 
【理解度確認】グループでのワークショップと発表
5 「広告ができるまで」 オリエンテーションから実施までの、広告制作プロセスの大まかな流れを理解する。  クライアントの課題解決を共に考えてゆく広告業界の構造、広告制作のプロセス(紙、電波、Web)を実状から紹介する。広告制作におけるキーワード「AIDMA」が「AISAS」となった現在を理解し、グループごとにその実例を探して発表する。 
【理解度確認】グループでのワークショップと発表
6 「コミュニケーションデザイン」 広告効果を最大化するために有用な6W1Hについて理解する。  5W1Hを基本とする効果的な広告企画とスムースな実制作に必要なコミュニケーション設計を理解する。実際の広告にどのように5W1Hが生かされているか、グループごとに実際の事例を探し、その効果についてディスカッションを行い発表する。 
【理解度確認】グループでのワークショップと発表
7 「メディアの役割」 広告をのせる器であるメディアの分類と特性、今後の変化について理解する。  WebやSNSから、紙媒体、TV、チラシ、クチコミにいたるメディアの分類とその特性を理解する。クロスメディアなど新しい時代のメディアの効率的な使い方について理解する。マス広告の衰退が予測されるWeb3.0の時代の広告やコミュニケーション活動についてグループごとにディスカッションし発表する。 
【理解度確認】グループでのワークショップと発表
8 「グラフィックの力」 広告のグラフィックを見て、響く広告とそうでないものを識別し、その違いを説明出来る。  サインやピクトグラムの実例を見てグラフィックが言葉を発していることを理解する。行動心理学から人間が反応してしまうビジュアルコミュニケーションの例を理解し、効果的な広告についてグループごとにディスカッションし発表する。 
【理解度確認】グループでのワークショップと発表
9 「ビジュアルのクオリティ」 メッセージのある広告写真、心に響く広告写真とは、どのようなものなのか。クオリティの高い写真が持つ力に関して理解する。  シャッターを押せば撮れる、フォトショップで後から加工できる、スマートフォンの写真に慣れてしまった時代、味わいのある写真が少なくなっている。写真の重要性を再認識し、1枚の写真が持つ力について考えてみる。心を動かす写真の事例をグループごとに探し、その魅力や意義、効果についてディスカッションし発表する。 
【理解度確認】グループでのワークショップと発表
10 「マーケティングとイノベーション」 広告効果を最大化するための下準備の重要性を知り、それに必要なステップを説明出来る。  状況に応じた広告戦略について一枚企画書を通じて理解する。多角的な情報収集、本質課題の洞察、課題解決のためのデザイン企画とアイデアという流れを、マーケティング(守り)とイノベーション(攻め)という2タイプの広告事例を参考に、それぞれ課題に対する企画を一枚企画書にまとめてみる。 
【理解度確認】授業課題の提出
11 「消費者インサイト」 消費者は自分が求めているものを正確には理解していない。消費者の不満の中から、その潜在ニーズを理解する。それが課題解決の手段となることを理解する。  消費者の不満の洞察から作られた広告の事例の紹介。矛盾に満ちた人の行動を説明する社会行動心理学。認知心理学や潜在意識での判断(0.3秒で記憶させる必要性)について理解する。人間の行動や消費者インサイトに関して、グループでディスカッションし発表する。 
【理解度確認】グループでのワークショップと発表
12 「コピーを書く」 広告コピーの役割を知り、情報を正しくコンパクトに伝えるためのコピーワークを行う。  資料や調査結果の読み解きが書くことの始まりであることを理解するため、一枚企画書による分析を経て実際の課題に対しての簡易的な広告プランニングを行い、広告コピーを書いてみる。 
【理解度確認】授業課題の提出
13 「広告プランニング」演習 広告プランニングをワークショップ形式で行いプレゼンをする。  課題を与えグループに分かれて広告プランニングをしてみる。一枚企画書、課題と解決、メタファー、コンセプト、媒体選定、表現案のラフ、企画の売り所までPPTにまとめる。次週グループごとにプレゼンする。 
【理解度確認】授業課題のまとめ
14 「ブランディング」 商業活動と企業活動におけるブランドの必要性を理解し、ブランドの役割とは何か理解する。  ブランドの構築を企業は最も重要視する。まずは商品ブランドや企業ブランドの基礎的な知識を学ぶ。そして、広告はあくまでも企業と消費者の絆を作りブランド構築につなげることが目的であることを理解する。 
【理解度確認】プレゼンテーション
15 「まとめ」 全授業の振り返りと総括を通して、コミュニケーションデザインの要点を再確認し、理解する。  実務に就いた際に、活かすべきポイントを改めて紹介する。広告とはコミュニケーションのデザインの集大成であることを再認識する。 
【理解度確認】