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シラバス

高度情報処理科 2023年度入学生

科目名 ベーステクノロジ 作成日 2023/03/30
区分 必修 講義
開催時期 1年次 前期
講義・演習駒数/週 3駒
実習・実験駒数/週 0駒
合計駒数/週 3駒
総時間数 90時間
総単位数 6単位
企業連携
授業の目的 基本情報技術者を取得する。
到達目標 基本情報技術者試験に必要な情報の基礎理論やハードウェア、ソフトウェアなどの説明が出来る。

評価項目 ①定期テスト ②小テスト ③レポート ④課題 ⑤作品 ⑥ポートフォリオ ⑦成果発表 ⑧その他
割合 80%  %  %  %  %  %  % 20%
評価基準
授業で学習した基本情報技術者試験の該当項目について説明出来ること。 ・授業中の確認問題等を①定期テストの加点対象とする。 ・資格(基本情報技術者試験以上)の取得を成績評価の加点対象とする。 ・授業態度・出席状況も評価対象とする。
※上記に示した評価項目の割合(%)を基準に、総合評価点を算出して成績評価を行う。
※出席率が80%未満の場合は、評価対象としない。

担当教員 大宮 晃平
テキスト・参考文献 試験対策テキストⅠ[ベーステクノロジ編]、ニュースペックテキスト「基本情報技術者」
実務経験有無  
プログラマ及びシステムエンジニアとして、業務システムの構築に従事した実務経験がある。その経験から取得した知識とスキルを活かして、本科目に対する職業実践的な教育を行う。  
関連科目 システム開発技術、資格対策Ⅰ・Ⅱ   履修前提 なし 

授業計画

回数 学習目標 学習項目
1 ▼コンピュータ構成要素とハードウェア コンピュータの基本構造を理解し、説明することが出来る。 プロセッサ設計思想を理解し、高速化技法について説明することが出来る。   コンピュータの基本構造、プロセッサの構造要素と命令実行 5大装置、プロセッサの構成要素、命令の形式と実行の流れ プロセッサの設計と高速化、命令の種類と利用  
【理解度確認】演習、小テスト
2 アドレス定数から有効アドレスを求めることが出来る。 主記憶装置の構成を説明することが出来る。 主記憶装置へのアクセスの仕組みと誤り制御を理解し、高速化技法を説明することが出来る。   アドレッシング、半導体メモリと主記憶装置の分類 直接アドレス指定と間接アドレス指定、ROMとRAM 主記憶装置と高速化技法 ECCメモリ、メモリインタリーブ、キャッシュメモリ、ヒット率、実行アクセス時間 
【理解度確認】演習、小テスト
3 補助記憶装置の種類を理解し、磁気ディスク装置の要領やアクセス時間の見積もりを行うことが出来る。 入出力インターフェースを理解し、入力装置と出力装置の構造や方式を説明することが出来る。 組込みシステムで使用される装置を説明することが出来る。  補助記憶装置の種類、磁気ディスク装置 磁気ディスク、磁気テープ、DVD規格、容量計算、アクセス時間計算 入出力インタフェースと入出力制御、入力装置、出力装置 接続形態、種類、入出力制御の方式、入力装置と出力装置の種類、各種センサ 
【理解度確認】演習、小テスト
4 ▼ソフトウェア ソフトウェアとOSの種類や特徴について説明が出来る。 OSのタスクの管理について説明が出来る。  ソフトウェアの分類、OSの種類・特徴・構成、制御プログラムの構成、カーネル。 タスクの3状態、割り込み、状態遷移、スケジューリング、マルチタスク、プロセス、スレッド、排他制御。 
【理解度確認】演習、小テスト
5 OSの実記憶管理について説明が出来る。 OSの仮想記憶管理について説明が出来る。  実記憶、区画、フラグメンテーション、メモリリーク、ガーベジコレクション、スワッピング、再配置。 仮想記憶、ページング方式、動的アドレス変換、ページ置き換え、FIFO、LRU、スラッシング。 
【理解度確認】演習、小テスト、定期試験Ⅰ
6 OSのファイル管理について説明が出来る。 ソフトウェア開発に用いるツールについて説明が出来る。 オープンソフトウェアについて説明することが出来る。  レコード、ファイル、ファイル編成方法、ファイルシステム プログラミング言語、言語プロセッサ、エラー検出ツール、テストツール オープンソフトウェア、OSIライセンス 
【理解度確認】演習、小テスト
7 ▼コンピュータシステムの構成 システムの処理形態の種類や特徴について説明が出来る。 システムの性能評価指標について説明し、算出が出来る。 システムを高性能化する技術について説明が出来る。 システムの信頼性評価指標について説明し、算出が出来る。 システムを高信頼化する指針と技術について説明が出来る  システムの処理形態、集中/分散システム、クライアントサーバシステム、バッチ処理、リアルタイム処理、集中/分散システム、クラウド、仮想化。 システムの性能評価、高性能化技術、MIPS値、FLOPS値、スループット、マルチプロセッサ、並列処理、NAS、SAN。 システムの信頼性と稼働率、高信頼化技術 RASIS、MTBF、MTTR、稼働率、フォールトトレランス、フェールセーフ、冗長構成、RAID。 
【理解度確認】演習、小テスト
8 ▼コンピュータ科学基礎理論 基数のしくみと基数変換の方法が説明が出来る。 負数表現や小数の表現が説明が出来る。  2進数と基数変換、8進数と16進数、10進数、2進数、8進数、16進数、ビットとバイトなど 負数表現と補数、小数の表現 2進数の負数表現、負数の作り方、補数(2の補数、1の補数)、固定小数点数、浮動小数点数、誤差 
【理解度確認】演習、小テスト
9 文字、音声、画像の符号化が出来る。 集合論を理解し、論理演算を行うことが出来る。 論理演算のしくみや基礎的なベン図や真理値表が書くことが出来る。 演算を実行する回路について説明することが出来る。  文字コード、画像データ、標本化と量子化、データの圧縮、符号理論、サンプリング 集合論、命題と論理式 集合、ベン図、集合の演算と法則、論理演算と論理式と法則、ビットデータの論理演算 演算の関連知識、集合論、命題と論理式 シフト演算、剰余演算、集合の演算、集合演算の法則、論理和、論理積、排他的論理和、論理否定など 論理ゲート、半加算、全加算 
【理解度確認】演習、小テスト
10 確率を計算することが出来る。、統計学における用語を理解し説明することが出来る。 情報処理に関する理論を理解して、プログラミング等に活用することが出来る。  確率、統計 場合の数、順列と組合せ、確率の積と和、確率の求め方、状態の遷移と確率、統計値、正規分布 その他応用数学、構文解析の関連理論、その他の基礎理論 グラフ理論、計算理論、BNF、オートマトン、逆ポーランド記法、時間計算量 
【理解度確認】演習、小テスト
11 システム開発技術 システム開発プロセス/開発モデルの種類と特徴の違いを説明出来る。プロセス中心設計とデータ中心設計の違いと特徴について説明出来る  共通フレーム、開発プロセス、ウォーターフォールモデル、スパイラルモデル、プロトタイプモデル、アジャイル開発、リバースエンジニアリング、リエンジニアリング。プロセス中心設計、DFD、プロセスフロー図、データ中心設計。  
【理解度確認】演習、小テスト
12 オブジェクト指向の特徴と役割を理解し、説明出来る。UMLの主な図を読み解いて説明出来る。  モジュール分割技法とモジュールの評価に関する手法について種類と特徴を説明出来る。 オブジェクト指向の概念、クラス間の関係、インヘリタンス、オーバーライド、ポリモフィズム、UML。STS分割、TR分割、モジュール強度、モジュール結合度。  
【理解度確認】演習、小テスト
13 テストの概要について種類と特徴を説明出来る。テスト技法と評価に関する種類と特徴を説明出来る。   単体テスト、結合テスト、システムテスト、運用テスト、退行テスト。ブラックボックステスト、ホワイトボックステスト、信頼度成長曲線。  
【理解度確認】演習、小テスト
14 総合問題 コンピュータ科学基礎理論分野、コンピュータ構成要素とハードウェア分野、ソフトウェア分野の午後問題玲を解答出来る。  浮動小数点表現、機械語命令の解読、コンパイラの原理 
【理解度確認】演習、小テスト
15 総合問題 コンピュータシステムの構成分野、システム開発技術分野の午後問題を解答出来る。  システムの性能、複数装置から構成されるシステムの稼働率、プロセスフロー図 
【理解度確認】演習、小テスト