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シラバス

電子応用工学科 2023年度入学生

科目名 組込みシステム設計・評価 作成日 2023/03/17
区分 必修 講義/演習
開催時期 2年次 後期
講義・演習駒数/週 2駒
実習・実験駒数/週 0駒
合計駒数/週 2駒
総時間数 60時間
総単位数 4単位
企業連携
授業の目的 組込み初級エンジニアに必要な品質確保を実開発をイメージ出来る形式で学ぶ。
到達目標 組込み初級エンジニアに必要な品質確保の意識付けをして、今後開発をするときに活用出来る。

評価項目 ①定期テスト ②小テスト ③レポート ④課題 ⑤作品 ⑥ポートフォリオ ⑦成果発表 ⑧その他
割合  %  % 40% 60%  %  %  %  %
評価基準
コーディング規約、各種テスト、詳細設計等が説明出来る。
※上記に示した評価項目の割合(%)を基準に、総合評価点を算出して成績評価を行う。
※出席率が80%未満の場合は、評価対象としない。

担当教員 日本システム開発株式会社
テキスト・参考文献 各回で資料を配布する。
実務経験有無  
組込みシステムの設計開発を行っている日本システム開発株式会社との連携授業を行う。 講師は現場で開発を行っているエンジニア講師が担当する。 
関連科目 組込みマイコン設計、C言語プログラミング  履修前提   

授業計画

回数 学習目標 学習項目
1 組込みシステム業界で使用される開発手法の概要が説明出来る。  開発手法が生まれた経緯、V字モデルの概要、その他開発手法(アジャイルなど)を学ぶ。 
【理解度確認】1駒目で解説した内容を2駒目で理解度確認(小テスト形式)を行う。
2 コーディング規約の必要性、有効性が説明出来る。  コーディング規約の概要、コーディング規約を入れることによるメリット(開発者が楽が出来る)、基本となるコーディング規約について、演習を含めて学ぶ。 
【理解度確認】1駒目で解説した内容に従って2駒目で演習(コーディング規約に合っていないプログラムの修正)を行う。
3 ソースコードレビューの必要性・有効性が説明出来る。  ソースコードレビューについての概要、達成すべき内容、実施することのメリット(後でテストが楽になる)、実施する際のポイントに関して、演習を含めて学ぶ。 
【理解度確認】1駒目で解説した内容に従って2駒目で演習(配布したソースコードのレビュー)を行う。
4 ホワイトボックス観点の単体テストの概要とコードカバレッジの考え方が説明出来る。  組込みシステムにおける単体テストの概要、重要性(物づくりの観点で)、コードカバレッジの概要と種類(C0, C1, MCDC)を学ぶ。 
【理解度確認】1駒目で解説した内容に従って2駒目で演習(配布した関数における、C0、C1、 MCDCを満たすルートの算出)を行う。
5 単体テスト設計の概要(概要、入出力要素選出)が説明出来る。  単体テスト設計によって後の工程で問題発生を低減させこと、入出力要素の選出方法を学ぶ。 
【理解度確認】1駒目で解説した内容に従って2駒目で演習(配布した関数における入出力要素の選出)を行う。
6 単体テスト設計の概要(境界値分析、同値分割、組合せ)が説明出来る。  テスト手法である境界値分析、同値分割、組合せを学ぶ。 
【理解度確認】1駒目で解説した内容に従って2駒目で演習(配布した関数における、テスト項目の作成)を行う。
7 自身がテスト設計した内容をgccの環境でテストを実施出来る。  gccの環境で使えるgcovによるテストカバレッジ測定の概要、gcovの使用方法を学ぶ。 
【理解度確認】1駒目で解説した内容に従って2駒目で演習(gcovによるカバレッジ測定)を行う。
8 組込みシステムでの正しいコーディング方法が説明出来る。  組込みシステムでの不正なコーディング例を示しながら正しいコーディング方法を学ぶ。(1) 
【理解度確認】1駒目で解説した内容に従って2駒目で演習(配布したソースコードでの不正コーディングの洗い出し)を行う。
9 組込みシステムでの正しいコーディング方法が説明出来る。  組込みシステムでの不正なコーディング例を示しながら正しいコーディング方法を学ぶ。(2) 
【理解度確認】1駒目で解説した内容に従って2駒目で演習(配布したソースコードでの不正コーディングの洗い出し)を行う。
10 詳細設計の概要(ドキュメントベース設計概要、シーケンス図)が説明出来る。  詳細設計におけるドキュメントベース設計の概要、シーケンス図の概要と書き方を学ぶ。 
【理解度確認】1駒目で解説した内容に従って2駒目で演習(シーケンス図の作成)を行う。
11 詳細設計の概要(状態遷移)が説明出来る。  詳細設計における状態遷移図と状態遷移表の概要と書き方を学ぶ。 
【理解度確認】1駒目で解説した内容に従って2駒目で演習(状態遷移図、状態遷移表の穴埋め)を行う。
12 詳細設計の概要(関数設計)が説明出来る。  詳細設計における関数設計のポイントを演習も含めて学ぶ。 
【理解度確認】1駒目で解説した内容に従って2駒目で演習(配布した関数設計書での不足項目を追加)を行う。
13 詳細設計レビューの必要性、有効性が説明出来る。  詳細設計レビューの概要と達成すべき内容、ソースコードレビューとの違いを学ぶ。 
【理解度確認】1駒目で解説した内容に従って2駒目で演習(配布した詳細設計書のレビュー)を行う。
14 結合テスト以降のテストが説明出来る。  結合テスト以降の各テストの概要と役割、各テストでの影響範囲、対象範囲が広がれば原因特定はより困難になることを学ぶ。 
【理解度確認】1駒目で解説した内容に従って2駒目で演習(結合テスト以降のテスト)を行う。
15 現在の組込みシステム業界の動向が説明出来る。  現在の組込みシステム業界の動向について、派生や流用開発を含み学ぶ。さらに、これらについて学生との質疑応答を行う。 
【理解度確認】1駒目で解説した組込みシステム業界の内容をもとに、2駒目で自身の理解をレポートにまとめる。