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シラバス

Webデザイン科 2023年度入学生

科目名 イラストレーション 作成日 2023/03/01
区分 必修 演習
開催時期 1年次 前期
講義・演習駒数/週 2駒
実習・実験駒数/週 0駒
合計駒数/週 2駒
総時間数 60時間
総単位数 4単位
企業連携
授業の目的 基本的な描画・着彩表現の実践を通してイラストレーションの表現力を高めることで、Web制作における視覚伝達の基礎力を体得することを目的とする。
到達目標 各種画材の基本的な扱い方を習得して、その知識と技術をイラストレーション制作に活かすことが出来る。また、目的やテーマに沿ってまとめたイメージや情報などをイラストレーション表現によって他者に伝えることが出来る。

評価項目 ①定期テスト ②小テスト ③レポート ④課題 ⑤作品 ⑥ポートフォリオ ⑦成果発表 ⑧その他
割合  %  %  %  % 80%  %  % 20%
評価基準
①使用画材の特性を理解した上で、色彩や形体の基本的表現が出来ていること。 ②モチーフの特徴を掴み、イラストレーションとして表現出来ていること。 ③テーマに沿ってまとめたアイディアや情報をイラストレーション表現によって他者に伝えることが出来ていること。 ④課題提出期限の順守状況や制作への取り組み方。
※上記に示した評価項目の割合(%)を基準に、総合評価点を算出して成績評価を行う。
※出席率が80%未満の場合は、評価対象としない。

担当教員 半井 馨
テキスト・参考文献  
実務経験有無  
イラストレーターとして、出版、広告など、様々な分野でのデザイン制作物の中で作品制作を手掛ける。その経験から得た知識とスキルを活かして、視覚伝達の重要要素としてのイラストレーション表現について実地的な教育を行う。 
関連科目 色彩演習、写真撮影・映像演出技法、UI・UX実習、情報デザインⅠ、情報デザインⅡ、Webライティング技法  履修前提   

授業計画

回数 学習目標 学習項目
1 イラストレーションの主な表現例や役割について説明出来る。 鉛筆をカッターで削ることが出来る。 鉛筆の芯の硬度を使い分けながらスムーズなグラデーションのグレースケールを制作出来る。  【授業の概要説明~鉛筆の扱い方、グレースケールの制作】前半ではイラストレーション表現の多様性や様々な役割を学習する。後半では、鉛筆の扱い方の基本を習得した上で、グレースケールを制作する。 
【理解度確認】制作の途中確認、完成作品の評価。
2 鉛筆による線画で、モチーフの形状を描き表すことが出来る。 鉛筆によるスケッチで、モチーフの形状の他、グレートーンの変化や大まかな立体感なども表すことが出来る。  【鉛筆によるドローイング、スケッチ】前半ではモチーフを線で描き起こす鉛筆ドローイングの描き方を、後半では更にグレーの濃淡を付けて仕上げる鉛筆スケッチの描き方を実践的に学習する。 
【理解度確認】制作の途中確認、完成作品の評価。
3 色鉛筆の混色表現により、スムーズなカラーグラデーションを制作することが出来る。 色鉛筆の線描やタッチの重ねなどにより、モチーフの大まかな形体・色合い・質感などを表現することが出来る。  【色鉛筆によるスケッチ表現】カラーチャートの制作で混色の要領を掴んだ上で、色鉛筆によるスケッチの描き方を実践的に学習する。 
【理解度確認】制作の途中確認、完成作品の評価。
4 下描きをしないペンドローイングにより、モチーフの形状を描き表すことが出来る。 更に、描いた線画に色鉛筆と水を使い、水彩仕上げのペン画として表現することが出来る。  【ペンドローイング~色鉛筆による着彩】物や人物など、直にモチーフを観察して線で描き表す方法を実践的に学習する。更に、描いた線画に色鉛筆と水を使って着彩する方法を実践的に学習する。 
【理解度確認】制作の途中確認、完成作品の評価。
5 人物や立体物の基本構造を説明出来る。提示された状況に沿ってイメージした視点や動きなどに応じた人物・立体物の基本形体を描き起こすことが出来る。  【人物・立体物表現の基本】人物や立体物の基本構造を学習し、その知識を活かして、様々な状況や視点などに応じた作画方法を実践的に学習する。 
【理解度確認】制作の途中確認、完成作品の評価。
6 デフォルメについての一般的な概念を説明出来る。 特定のモチーフを自分で設定したコンセプトに沿ってデフォルメし、それをイラストレーションとして描き起こすことが出来る。  【デフォルメ表現】イラスト表現の重要な要素の一つ、デフォルメの概念や種類を学習した上で、特定のモチーフをコンセプトに沿って、デフォルメイラストとして表現する方法を実践的に学習する。 
【理解度確認】ラフスケッチの確認、完成作品の評価。
7 キャラクターイラストの概念や種類を説明出来る。 課題内容・条件に沿って、イラストレーションのアイディアを案出し、そのイメージをラフスケッチに描き起こすことが出来る。  【キャラクター表現(1)】キャラクターイラストの一般的な概念や種類を学習する。課題条件に沿って案出したアイディア・イメージをラフスケッチから下描きへと順次描き進める方法を実践的に学習する。(公募展参加作品の制作) 
【理解度確認】アイディアのヒアリング、ラフスケッチの確認。
8 ラフスケッチ・下描きから、相応な表現技法を選びながらキャラクターイラストレーションとして作品を仕上げることが出来る。作品のコンセプトを説明出来る。  【キャラクター表現(2)】前回授業で描き進めた下描きを、任意で選んだ技法によりキャラクターイラストレーションとして仕上げる方法を実践的に学習する。(作品発表) 
【理解度確認】制作の途中確認、作品発表の内容確認、完成作品の評価。
9 出題されたテーマを独自の視点で掘り下げることで得たアイディアや感覚的イメージをラフスケッチに描き起こすことが出来る。  【概念や感覚を伝えるイラストレーション表現(1)】出題された共通のテーマに沿って案出したアイディアや抱いた感覚を具体的イメージにまとめる方法を実践的に学習する。(公募展参加作品の制作) 
【理解度確認】アイディアのヒアリング、ラフスケッチの確認。
10 前回制作のラフスケッチを基に、全体や細部の表現を吟味しながら、イラストレーションの下絵を制作することが出来る。  【概念や感覚を伝えるイラストレーション表現(2)】前回授業で描き起こしたラフスケッチに沿って、アイディアや感覚がより伝わるよう、作品全体のイメージや細部の表現を詰めていく方法を実践的に学習する。 
【理解度確認】作品制作の進捗状況を確認。
11 前回制作の下絵を基に、ペンや色鉛筆などを用いてイラストレーションを描き進めることが出来る。  【概念や感覚を伝えるイラストレーション表現(3)】前回授業で制作した下絵を基に、最適の表現技法を用いてイラストレーション制作を進める方法を実践的に学習する。 
【理解度確認】作品制作の進捗状況を確認。
12 作品のコンセプトを再確認し、より適した画材表現を考慮しながら作品を仕上げることが出来る。完成作品のコンセプトを説明出来る。  【概念や感覚を伝えるイラストレーション表現(4)】制作続行中のイラストレーションにおける表現の重要ポイントを再確認し、作品を仕上げる方法を実践的に学習する。(作品発表) 
【理解度確認】制作の途中確認、作品発表の内容確認、完成作品の評価。
13 取り上げるモチーフの詳細を充分調査し、資料を集めることが出来る。モチーフの内容・特徴を伝えるのに適したイラストレーション表現を案出し、イメージをスケッチに描き起こすことが出来る。  【情報を伝えるイラストレーション表現(1)】テーマに沿って定めたモチーフの内容・魅力などを他者に伝える上で、相応のイラストレーション表現を案出し、そのイメージを展開する方法を実践的に学習する。 
【理解度確認】アイディアのヒアリング、ラフスケッチの確認。
14 前回制作の下絵を基に、ペンや色鉛筆などを使用してイラストレーションを描き進めることが出来る。  【情報を伝えるイラストレーション表現(2)】前回授業で案出したイメージに沿って、全体や細部の具体的表現を詰めながらイラストレーション制作を進める方法を実践的に学習する。 
【理解度確認】作品制作の進捗状況を確認。
15 作品のコンセプトを再確認し、より適した画材表現を考慮しながら作品を仕上げることが出来る。完成作品のコンセプトを説明出来る。  【情報を伝えるイラストレーション表現(3)】制作続行中のイラストレーションにおける表現の重要ポイントを再確認し、作品を仕上げる方法を実践的に学習する。(作品発表) 
【理解度確認】制作の途中確認、作品発表の内容確認、完成作品の評価。