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シラバス

グラフィックデザイン科 2023年度入学生

科目名 デザイン法規 作成日 2024/02/06
区分 必修 講義
開催時期 2年次 後期
講義・演習駒数/週 1駒
実習・実験駒数/週 0駒
合計駒数/週 1駒
総時間数 30時間
総単位数 2単位
企業連携
授業の目的 著作権についてのノウハウ的な知識だけではなく、文化としての理解を深めることによりデザイナーとしての基本的な姿勢を身に着ける。
到達目標 デザイン業界において不可欠な知識である知的財産権、個人情報保護法などについて学ぶ。 特に著作権については誤解も多いため、作り手としてその社会的責任を踏まえた作品制作が行えるよう詳しく扱う。

評価項目 ①定期テスト ②小テスト ③レポート ④課題 ⑤作品 ⑥ポートフォリオ ⑦成果発表 ⑧その他
割合  % 100%  %  %  %  %  %  %
評価基準
小テスト等の結果により総合的に評価する。制作において最低限、法に触れずに企業間トラブルに発展しない基準までの理解を合格基準とする。
※上記に示した評価項目の割合(%)を基準に、総合評価点を算出して成績評価を行う。
※出席率が80%未満の場合は、評価対象としない。

担当教員 江藤 正典
テキスト・参考文献 ・著作権トラブル解決のバイブル! クリエイターのための権利の本  大串 肇 ・オリジナル教材
実務経験有無  
広告会社における30年以上の職歴の中で、大手・外資・地方・海外クライアントの様々な分野のグラフィックデザインおよびブランディングに携わってきた。また、(公社)日本パッケージデザイン協会理事や企業のデザインアドバイザー、教育イベントの推進、数多くの海外デザインアワードの審査の経験を持つ。 
関連科目    履修前提   

授業計画

回数 学習目標 学習項目
1 コンテンツ制作者として知的財産権、著作権等の考え方を自然な感覚として身に着けられるようにする。  1.ガイダンス/授業概要の説明 最近の事例などを参考に「知的財産権」「著作権」等に向き合う基本的な姿勢の確認を行う。 
【理解度確認】 
2 知的財産権の中における著作権とその他の権利の違いを理解出来るようにする。   2.知的財産権とは何か? 「知的財産権」の考え方、および内包する「産業財産権」と「著作権」の意味とその違いについて学ぶ。 
【理解度確認】 
3 著作権保護の考え方はクリエーティブの再生産の促進を意図していることが理解出来るようにする。  3.著作権とは何か?-1 「著作権」のそもそもの目的、およびヨーロッパにおける「著作権法」の歴史などについて学ぶ。 
【理解度確認】用語確認・小テスト
4 難しい用語の意味を理解し、コンテンツビジネスにおける権利の構造取扱いについて理解出来るようにする。  4.著作権とは何か?-2 「著作物」とは何か?「著作者」とは誰か?「著作権者」とは誰か? 権利の保護期間などについて学ぶ。 
【理解度確認】 
5 難しい法律用語の意味を理解し、実際の権利構造や取扱いについて理解出来るようにする。  5.著作権の仕組み-1 「著作者人格権」と「著作権(財産権)」の違い、「著作者人格権」とは何か?などについて学ぶ。 
【理解度確認】 
6 難しい法律用語の意味を理解し、実際の権利構造や取扱いについて理解出来るようにする。  6.著作権の仕組み-2 「著作権(財産権)」の支分権について(複製権、公衆送信権等)を学ぶ。 
【理解度確認】 
7 難しい法律用語の意味を理解し、実際の権利構造や取扱いについて理解出来るようにする。  7.著作権の仕組み-3 「著作権(財産権)」の支分権について(上演権、貸与権、頒布権、翻案権等)を学ぶ。 
【理解度確認】用語確認・小テスト
8 著作権と混同しやすいその他の権利問題について基本の考え方や運用の違いについて理解出来るようにする。  8.著作権に類似したその他の権利について 「著作隣接権」とは何か?その中で「肖像権」「パブリシティ権」とは何か?について学ぶ。  
【理解度確認】 
9 実際の制作を想定した具体的な例を理解し まず「許諾」をとることの重要性を認識出来るようにする。  9.著作物利用の実際-1 著作物利用の手続きについて 他人の著作物を使用する場合の「許諾」について学ぶ。 
【理解度確認】 
10 著作物が自由に使える「著作権の制限」について 具体例を通じてその趣旨を理解し実務に応用出来るようにする。   10.著作物利用の実際-2 他人の著作物が自由に使えるのはどのような場合なのかについて学ぶ。 
【理解度確認】 
11 著作権管理団体とは、どんな理由で何を管理しているのかを知り、管理事業の必要性が理解出来るようにする。  11.著作物利用の実際-3 著作権管理事業者とはどのような業務か? 外国の著作物の扱いなどについて学ぶ。 
【理解度確認】用語確認・小テスト
12 著作権侵害行為に対する処罰について 侵害を受けた場合の対応などの事例を学び、著作権保護の実務を理解出来るようにする。  12.著作権の侵害について 他人の著作物を無断で使用した場合、自分の著作物が無断で使用された場合、についての対応を学ぶ。 
【理解度確認】 
13 ネット時代であることを理由に何をしてもよいという誤解も多いため、現状を正しく認識できるようにし無用な侵害行為を防げるようにする。  13.インターネット時代の新たな動き 印刷物を基本とした法体系の限界、クリエイティブコモンズなどの新しい考え方について学ぶ。 
【理解度確認】 
14 著作権以外にもデザイン回りには法的な問題は多く、誤解も多い。 情報モラルについて理解を深め無用な事故を防げるようにする。  14.デジタル化、ネットワーク化への対応 個人情報保護、情報漏えいへの対応などデザイン業務に関係する情報モラルの問題について学ぶ。 
【理解度確認】用語確認・小テスト
15 法律の問題や知識としてだけでなく著作権保護をコンテンツ制作者の文化として体得出来るようにする。  15.総括(まとめ) 学習の振り返り。  
【理解度確認】