授業計画 |
回数 |
学習目標 |
学習項目 |
1 |
ビジュアル・エフェクト①:現在はデジタルになったと言えど、VFXの基本はフィルム時代に開発された技術の置き換えに過ぎない。その基本を学ぶことで深い理解力を得て、将来VFXクリエーターやスーパーバイザーとなるべく知識的基盤を得る。 |
SFXとVFXの違い。VFXの歴史。グラスショット、ハンギングミニチュア、マットペインティング、シュフタンプロセス、リア・プロジェクション、フロント・プロジェクション、LEDウォール、インカメラプロセスなどの合成技術などを学ぶ。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
2 |
ビジュアル・エフェクト②:現在はデジタルになったと言えど、VFXの基本はフィルム時代に開発された技術の置き換えに過ぎない。その基本を学ぶことで深い理解力を得て、将来VFXクリエーターやスーパーバイザーとなるべく知識的基盤を得る。 |
オプチカル・プリンティング、ロトスコープ、ウィリアムズ・プロセス、ダニング=ポメロイ・プロセス、ブルー/グリーン・バック合成、ナトリウム・プロセス、クロマキー、アルチマットなどのトラベリングマット技術。AIやライトフィールドなど新技術を用いた合成。ミニチュア撮影のコツなどを学習。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
3 |
ビジュアル・エフェクト③:現在はデジタルになったと言えど、VFXの基本はフィルム時代に開発された技術の置き換えに過ぎない。その基本を学ぶことで深い理解力を得て、将来VFXクリエーターやスーパーバイザーとなるべく知識的基盤を得る。 |
ティルトシフト、レンズ画角、強制遠近法、縮尺と撮影速度の関係、クラウドタンクなど、ミニチュア撮影の技法。モーション・コントロール撮影。タイムスライス。さらにボリューメトリック・キャプチャーなどの最新技術も紹介。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
4 |
動物の表現:映像で動物や絶滅した古生物、架空のクリーチャーを描くには、どんな映像技術があるのかを学習する。 |
本物の動物に特殊メイク。動物の動きをロトスコープ。本物の動物をCGで加工。機械仕掛けのアニマトロニクス。着ぐるみやスーツ、特殊メイクなどで人が演ずる。フルCGモデル。動物のモーション・キャプチャー。群知能によるクラウドシミュレーション。遺伝的アルゴリズムによる進化シミュレーションなど、様々な動物表現の手法を学ぶ。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
5 |
宇宙の表現:映像で宇宙空間や宇宙船などを描くには、どんな技術があるのかを学習する。 |
アニメーションの応用、回転式セットの利用、ガラス板を利用、無重力訓練機内で撮影、合成を活用、ワイヤーワーク、クレーンを利用、実際のISSで撮影など、無重力状態の表現について。また、地上と真空の宇宙における照明の違いについても学ぶ。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
6 |
ディザスター映像①:洪水、津波、火山、地震、竜巻、核爆発、隕石衝突、大規模火災などの災害表現は、もっともVFXの需要がある分野である。そのテクニックの歴史と手法を学ぶ。 |
ミニチュアの破壊、水落し、クラウドタンク、CGなど様々な表現手法を学ぶことで、生徒が将来VFXスーパーバイザーとなった場合、撮影条件や予算などを考慮して最適なテクニックを選択できる能力を身に付ける。特に1930年代に頂点に達していたハリウッド特撮や、60~70年代の日本映画の技術は見応えがある。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
7 |
ディザスター映像②:自然災害の表現の2回目。 |
最近のVFX作品では、古い技術の見直しが始まっており、古典的なミニチュア特撮や物理エフェクトと最新CGを組み合わせることで、予想もできない効果が次々と生まれていることを知る。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
8 |
ディザスター映像③:自然災害の表現の3回目。 |
「NHKスペシャル」などテレビドキュメンタリーへの応用や、防災映像などなどにおける応用例。それらに用いられている流体&破壊シミュレーションのツールについて学習する。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
9 |
プラネタリウム/ドームシアター:プラネタリウムとドームシアターについて理解する。 |
現在はCG技術を用いるデジタル・プラネタリウムが普及しており、CGアーティストはドームマスターなどのツールを知っておく必要がある。またVRやシミュレーション・ライドにも共通する、ドームスクリーンの利点と問題点についても学習する。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
10 |
コンセプトアート①:コンセプトアートの重要性と歴史について理解する。 |
コンセプトアートとは何か。その役割と手法、主要な作家について学習する。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
11 |
コンセプトアート②:現在コンセプトアートがどうやって作られているか、また将来はどうなるのかを学習する。 |
現在、世界で活躍するコンセプトアーティストの紹介と、具体的な技法について。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
12 |
人物のCG表現①:映画、アニメーション、ゲーム、WEBサービスなどにおいて、人物のCG表現は不可欠になっている。それは、いかにして成長していったのか。先人たちの足跡を学び、現状を理解する。 |
CGの黎明期から研究者たちは、人間をリアリスティックに表現する技術の開発を続けてきた。その過程で障害となった、髪の毛や衣服、肌の質感などが、いかにして克服されてきたか。さらに80年代末から続く、バーチャル・タレントなどへの応用の歴史について解説する。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
13 |
人物のCG表現②:映画、アニメーション、ゲーム、WEBサービスなどにおいて、人物のCG表現は不可欠になっている。それは、いかにして成長していったのか。先人たちの足跡を学び、現状を理解する。 |
人物の演技を表現する上で、いまや不可欠になっているモーション・キャプチャーについて、原点となったロトスコープから、最新のボリューメトリック・キャプチャーまで、その歴史と種類を解説する。さらに、映画における人物のCG利用について、人間では不可能なスタントの表現や、若返り、故人の復活など様々な事例を紹介する。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
14 |
人物のCG表現③:映画、アニメーション、ゲーム、WEBサービスなどにおいて、人物のCG表現は不可欠になっている。それは、いかにして成長していったのか。先人たちの足跡を学び、現状を理解する。 |
フォトリアリズムの人物のみで作られた映画や、日本映画における応用例について紹介。またステージやミュージックビデオなど、音楽における利用や、ゲームのキャラクターについても解説する。さらにリアリズムの度合いが増すに従い、“不気味の谷”と呼ばれる現象が生じるのはなぜか。またその克服法は何かを考える。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |
15 |
人物のCG表現④:映画、アニメーション、ゲーム、WEBサービスなどにおいて、人物のCG表現は不可欠になっている。それは、いかにして成長していったのか。先人たちの足跡を学び、現状を理解する。 |
肌、顔面の毛、虹彩、歯、顎の動き、皮膚の微細構造などの基礎研究。ホロコースト経験者を裸眼立体映像とAIで保存する活動。ヴァーチャル幼児。犯罪抑止。ファッションへの応用。アートへの応用。ディープ・フェイクの問題と可能性などについて解説する。 |
【理解度確認】質問の受付と、授業後に簡単な感想文の提出によって理解度や疑問点を確認する。 |