1. 電気工事技術科
ELECTRICAL WORK TECHNIQUES

電気・電子

生活を支える陰の立役者、
電気工事士になる

電気工事技術科

専門士称号付与文部科学省 職業実践専門課程 認定学科

一般家庭やビルなどの電気工事、インターネット関連の設備工事を行う人材を育成します。プロと同じ実習機材を使って現場経験豊富な教員が行う授業は、電気工事士資格取得はもちろん、実際の工事現場で役立つことばかりです。卒業生は東京ディズニーランド®をはじめ六本木ヒルズや東京スカイツリー®など、有名な建造物の電気工事も行っています。

めざす職種

●電気工事士 ●電気工事施工管理技士 ●ネットワーク施工技術者 ●太陽光発電施工技術者など

関電工/きんでん/エクシオグループ/日本電設工業/日本リーテック/NR電車線テクノ/飯田電機工業/東武エンジニアリング/福田電気工事/浜野電設/JESCOホールディングス/円エンジニアリング/コムシスモバイル/新和電工/東邦電気工業/スズデン/合同電気工事/ニチボウ/ヤマト電設/マスミホールディングス/タマテクノシステム/日本ビルコン/三位電気/田中電気/大永電気/信和興業/中央電気工事/三沢電機/福田電気工事/日本電設電車線工事/東日本電気エンジニアリング/中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京/首都高電気メンテナンス 他多数

●電気工事士 ●電気工事施工管理技士 ●認定電気工事従事者 ●工事担任者 ●消防設備士 ●情報配線施工技能検定 ●エネルギーマネジメントアドバイザー ●危険物取扱者 ●酸欠硫化水素危険作業者 ●低圧電気取扱者 ●高圧電気取扱者 ●情報配線施工技能検定

毎年100%の就職実績

不況に強く毎年100%の就職実績。電気工事士として、一般家庭やビルの電気工事をはじめ、東京ディズニーランド、六本木ヒルズ、東京スカイツリーなどで、延べ3,000人以上の卒業生が活躍。業界からの信頼が厚く求人も数多く寄せられています。

「第二種電気工事士」全員取得第一種技能試験にも完全対応

経済産業省認定学科のため「第二種電気工事士」を1年修了時に無試験で取得可能。さらに上級資格の「第一種電気工事士」技能試験対策も徹底サポートします。

現代社会において必要な技術である「太陽光発電」「ネットワーク施工」を学べる

1年次は「第二種電気工事士」資格を、2年次には「太陽光発電システム設置」「ネットワーク施工」を学習。学ぶ領域が広いため、将来の選択肢が広がります。

「ソーラーパネル」「蓄電池」「実習用昇柱」を設置。社会のライフラインを担う実践技術を鍛える

太陽光発電システムの基礎から施工技術まで修得

次世代の再生可能エネルギーとして注目を集める太陽光発電システムや蓄電池を他校に先駆け導入。実習用の昇柱(電柱)や高圧受電設備など、現場さながらの学習環境を整えています。

プロと競う大会にも対応できる専門機材が充実

毎年、様々な大会へ出場し、技能五輪全国大会では優秀な成績を収めた学生は世界大会で銅賞を受賞しました。学習環境はすべてプロが現場で使用する機材と同じため、即戦力となる実践的な技術を修得できます。

現場の電気工事を想定した
専用パネル光ファイバーの接続教材も

業界で実際に活用されているプロ仕様の多様な機器を完備

プロ仕様の各種絶縁抵抗計や最新の光ファイバー融着接続機、LANケーブル測定器をはじめ、現場の仕事に即座に対応できるよう、作業現場でよく使用される機器の正しい使用方法をゼロから学習していきます。

初心者から学ぶことをふまえて制作された安心のオリジナル教科書

現場経験豊富な教員により作成されたオリジナル教科書。初心者を対象とした長年の技術指導のノウハウが詰まり、文系出身者でも無理なくスムーズに学んでいくことができます。

配線工事を実践的に学習するために欠かせない電気配線用パネル

プロの現場で即座に対応できるよう、様々な配線工事や機器取りつけ工事を行うための電気工事実習用の作業パネルを用意。自分で配線を行い、回路図の指示通りに使用できるかを確認します。

「職業教育」と「キャリア教育」の バランスのとれた質の高いカリキュラム

「産学共同開発カリキュラム」の開発などによって、常に業界とチューニングできる最新のカリキュラムを更新しています。 また、専門性を効果的に身につけるために、年次を超えて発展科目や関連科目といった相関関係を明確にした カリキュラム構成になっています。

2024年度 カリキュラム

※2024年度に予定しているカリキュラムです。

科 目 必修/選択 年次 時間数
専門基礎
電気に関する基礎理論Ⅰ 必修 1 60
電気に関する基礎理論Ⅱ 必修 1 60
電気回路演習 必修 2 30
工事技術
電気工事用の材料および工具 必修 1 30
電気機器 必修 1 60
電気工事の施工方法 必修 1 90
一般用電気工作物の検査方法 必修 1 30
一般用電気工作物の保安に関する法令 必修 1 60
電気工事実習Ⅰ 必修 1 270(270)
電気工事実習Ⅱ 必修 1 270(270)
自動制御実習 必修 1 60(30)
高電圧設備Ⅰ 必修 2 60
高電圧設備Ⅱ 必修 2 60
電気実験 必修 2 120(120)
高電圧設備技術 必修 2 60
自動運転技術 必修 2 60(30)
科 目 必修/選択 年次 時間数
設計技術
配電理論および配線設計 必修 1 60
配線図 必修 1 60
電気製図 必修 2 120(120)
通信技術
電話設備 必修 2 30
ネットワークシステム技術 必修 2 90(30)
エネルギー技術
新エネルギー技術 必修 2 30
太陽光発電施工技術 必修 2 90(30)
資格対策
防災設備 必修 2 30
電気工事施工管理技術 必修 2 30
一般基礎
就職活動リテラシー 必修 1 30
コンピュータリテラシー 必修 2 30(30)
ホームルーム
ホームルーム 必修 1・2 120

※カリキュラム表の内容は一部変更になる場合があります。
※授業時間数のうち、( )内は実習時間です。

時間割

電気工事技術科の
時間割例時間割例

  •  
  • MON
  • TUE
  • WED
  • THU
  • FRI
1限目 9:20~10:50 電気に関する基礎理論Ⅱ 電気工事実習Ⅱ 自動制御実習 電気工事実習Ⅱ 電気工事実習Ⅱ
2限目11:00~12:30 電気工事の施工方法 電気工事実習Ⅱ 自動制御実習 電気工事実習Ⅱ 電気工事実習Ⅱ
3限目13:30~15:00 一般用電気工作物の
検査方法
電気工事実習Ⅱ 配線図 配電理論および
配線設計
電気工事実習Ⅱ
4限目15:10~16:40 ホームルーム 電気工事実習Ⅱ 電気工事用の材料および工具 一般用電気工作物の
保安に関する法令
電気工事実習Ⅱ
  1限目 9:20~10:50
MON電気に関する基礎理論Ⅱ
TUE電気工事実習Ⅱ
WED自動制御実習
THU電気工事実習Ⅱ
FRI電気工事実習Ⅱ
FRI
  2限目11:00~12:30
MON電気工事の施工方法
TUE電気工事実習Ⅱ
WED自動制御実習
THU電気工事実習Ⅱ
FRI電気工事実習Ⅱ
FRI
  3限目13:30~15:00
MON一般用電気工作物の
検査方法
TUE電気工事実習Ⅱ
WED配線図
THU配電理論および
配線設計
FRI電気工事実習Ⅱ
FRI
  4限目15:10~16:40
MONホームルーム
TUE電気工事実習Ⅱ
WED電気工事用の材料および工具
THU一般用電気工作物の
保安に関する法令
FRI電気工事実習Ⅱ
FRI

※この時間割は、変更になる場合があります。
※エクステンション(共通選択科目)は、月曜日から金曜日の4限目に実施。時間割や自分の希望に合わせて選択することができます。

高橋 俊幸 先生

電気工事技術者の仕事は、発電所から送られる電気を一般家庭用、工場用、通信用、消防施設用など、必要とする場所や目的に応じて配線工事をすることです。この技術と資格があれば、職に困ることはありません。卒業生の技術力は定評があり、就職率も高い実績をあげています。 「東京スカイツリータウン」内に位置する「東京ソラマチ」や「東京ミッドタウン」などの電気工事を担当したほか、独立開業する卒業生も数多くいます。知識がなくても、勉強が苦手でも、ヤル気さえあれば、私たち教員が必ずプロの電気工事技術者に育てます!

INTERVIEW

電気の仕事で人の役に立ちたい!

PROFILE
森 碧大さん
開志学園高校出身
内定先/株式会社大永電気

Q今後、入学を考えている人へ

入学してから一番魅力的だと感じているのは、実習の多さです。実際電気工事の現場では身体を動かすので、あらかじめ感覚を掴めて心強いです。現場という観点からは、グループワークの授業も、必要なコミュニケーションを学べる大切な機会だと感じます。実務経験者である先生方のアドバイスを聞きながら将来をイメージして、就職後は電気工事だけでなくいずれ施工管理にも挑戦したいです。

Course
NEWS / Works

第一種と第二種って何が違うの?
第一種と第二種って何が違うの?
電気工事士資格には、第一種電気工事士と第二種電気工事士という2種類の免許状があります。第二種電気工事士は、住宅や個人事業所など比較的小規模な電気工事を行うための資格です。例えば、コンセント本体を壁に取り付けたり電線を天井裏などに敷設したり分電盤を取り付ける工事は、電気設備に関する高い知識と技能を有した第二種電気工事士資格保持者でなければ行うことができません。
第二種電気工事士資格を取得すれば、一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。なお、第二種電気工事士であっても、電気工事を行うことができる範囲は「一般用電気工作物」までに制限されています。それに対して第一種電気工事士は、ビルや工場など大規模な施設の電気工事を行うための資格です。
第一種電気工事士資格を取得すれば、第二種電気工事士の範囲に加えて「自家用電気工作物」で最大電力500キロワット未満の需要設備の工事に従事できます。

他にも、第一種電気工事士は高圧受電設備から供給される大規模な電動機などに電力を供給する工事などを行うことができます。
電気工事士の仕事は?
電気工事士の仕事は?
電気工事士でなければ実施できない工事として、電線を造営材に直接固定する工事や電線管に電線を収容する工事、接地線の相互接続・接地極埋設・接地極と接地線を接続する工事などがあります。
例えば電線の敷設工事においては、電線を固定するための支持間隔や固定方法を間違えると電線に過度な負担が掛かり、絶縁不良や発熱によって火災が発生する恐れがあります。また電線管に電線を収容する工事では、電線管の収容電線における占積率の関係式や許容電流の低下に関する知識がないと異常発熱による火災を引き起こしかねません。接地極接続や埋設工事は、埋設の深さや埋設方法、電線の仕様、接続方法などによって接地極の機能が左右されるため、不良工事によって漏電遮断器が動作しなかったり感電死亡事故が発生したりする恐れがあります。
コンセントの増設も、分電盤への配線用遮断器(または漏電遮断器)の増設、VVFケーブルの敷設、電線管への収容、接地線の確保、アウトレットボックスの支持固定、電路の絶縁抵抗測定など数多くの電気技術が必要となります。

以上のように、電気工事士資格を持つ技術者でなければ実施できない工事は多岐にわたります。
ビルメンテナンス技術者とは?
ビルメンテナンス技術者とは?
ビルメンテナンス技術者とは、工場やビルなどの設備を管理し、常に効率よく安全安心に使えるように保全をおこなう人です。
設備の改修・入れ替えなどの企画・設計をおこない、施工時には監理・監督をおこないます。メンテナンスにおける専門知識はもちろん、改修の企画を打ち出せる提案力と、施工時の監督をおこなうためリーダーシップ能力も必要です。
建築設備技術者とは?
建築設備技術者とは?
建築設備技術者とは、建築・付帯設備の設計・施工・メンテナンスなどをおこなう人です。
電灯・電力・空調・吸排水・音響・消防・防犯などの建築設備の全般的な仕事をおこなうのが建築設備技術者の仕事です。建築設備といってもその業務内容は幅広く、専門性の高いさまざまな技術と知識が必要です。
総合エンジニアリング技術者(プラント技術者)とは?
総合エンジニアリング技術者(プラント技術者)とは?
総合エンジニアリング技術者とは、石油や化学製品、電気などを製造するプラント(大規模な工場群)の設計と、工事現場での施工管理をおこなう人です。
工業地帯にあるような、大規模なプラント(工場)を設計し、施工・管理するのが、総合エンジニアリング技術者の仕事です。これまでのプラントを検証し、改善していくこともおこないます。環境問題に大きく関わる職種でもあり、いかに環境を考えた安全性の高いプラントを作っていくかなどの提案力も必要です。
総合エンジニア技術者に関しては、各種産業全般にわたり、プラント全体の設計から単体の装置設計までの総合的な仕事もおこないます。
電気機器エンジニアとは?
電気機器エンジニアとは?
電気機器エンジニアとは、電気機器の設計・設置、調査、検査などのメンテナンスをおこなう人です。
変圧器や発電機、電動機などの電気機器の設計から設置。設置した機器の特性を調べ、正しく動作するかどうかを検査、メンテナンスするのが仕事です。企業によっては設計のみ、またはメンテナンスのみ担当する場合もあります。しかし、電気機器を取り扱うために必要な専門的知識と、一連の作業に関わる幅広い技術を習得する必要があります。
電気工事士とは?
電気工事士とは?
電気工事士とは、電気工作物や自家用電気工事をおこなう人です。
電気工事会社・設備会社において、電気を安全に供給し、維持できるよう電気工事の全般の作業をおこなうのが電気工事士の仕事です。
建物の中で電気の配線をおこなったり、各階へ電気を送る幹線をしたり、身近なところではコンセントや照明器具の取り付けなどをおこないます。工事のミスは、大きな事故に結びつくこともあるため、この仕事に就くには、電気工事士の資格が必要です。また、現場では高いところや狭い場所での作業があるため、運動神経、手先の器用さも必要です。
電気主任技術者とは?
電気主任技術者とは?
電気主任技術者とは、主に電気・電力の需要設備の工事、維持、管理、運用などの保安・監督をする人です。
電力会社の電気工作物(発電所・変電所・送電線路など)や電力の需要設備(工場・ビルなど)の工事、維持、管理、運用に関する保安の監督をするのが電気主任技術者の仕事です。この仕事に就くには、電気主任技術者の資格が必要となります。また、専門知識はもちろん、工事や保安の監督をするためリーダーシップがとれる能力も必要です。
電気設備制御技術者とは?
電気設備制御技術者とは?
電気設備制御技術者とは、工場、ビル、マンションなど設備が自動化されている建物で、さまざまな電気設備の監視、管理をする人です。
主に、給水設備(ポンプ)やエレベーターなどの電気設備をコントロールルームのような場所から監視、管理をするのが仕事です。専門知識はもちろん、急に起こる事故や異状が見られた場合、即座に対応できる機敏さと、監視という長時間にわたる作業に耐えられる忍耐力が必要です。
電気・電子業界では、どんな企業に就職していますか?
電気・電子業界では、どんな企業に就職していますか?
電気・電子業界においては、国内はもちろん海外でも活躍している卒業生がいらっしゃいます。
関電工、関東電気保安協会、JESCOホールディングス、HEXEL Works、エクシオグループ、三菱地所プロパティマネジメント、三菱電機プラントエンジニアリング、三井不動産ファシリティーズ、興和不動産ファシリティーズ、日東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京地下鉄(東京メトロ)、小田急電鉄、京王電鉄、西武鉄道、NECネットワーク・センサなど著名企業から少数精鋭のプロフェッショナル集団企業などに卒業生がエンジニアとして活躍しています。

各学科ごとの内定企業先は、学科の詳細ページ内に掲載されています。
ご興味のある学科の詳細ページをご確認ください。

・電気工学科(https://www.jec.ac.jp/course/elec/kj
・電気工事技術科(https://www.jec.ac.jp/course/elec/kk
・電子応用工学科(https://www.jec.ac.jp/course/elec/eo

また、全学科の内定実績については、「主な就職先」ページ(https://www.jec.ac.jp/employment/job/)に掲載されています。ぜひご覧ください。
電気工事士って何?
電気工事士って何?
電気工事士とは、工場・ビルの電気設備や店舗・住宅の屋内配線などの電気工事を行う技術者として資格を与えられた人のことです。電気工事の欠陥は感電や火災など重大な災害に繋がる危険性があるため、電気設備に関する知識と技能を有した電気工事士にのみ電気工事の施工を認めることが電気工事士法で定められています。
電気分野で似たような資格がいくつかあるけど…
電気分野で似たような資格がいくつかあるけど…
電気工事士と類似の資格として「電気主任技術者」「電気工事施工管理技士」がありますが、電気主任技術者が保安の監督を行う仕事(保安資格)、電気工事施工管理技士が工事現場の管理を行う仕事(管理資格)であるのに対し、電気工事士は500キロワット未満の工事に従事する仕事(工事資格)であるという点で異なります。実際に電気工事を行えるのは電気工事士のみであるため電気工事士は電気業界の中でも高い評価を受けており、電気工事士資格取得者はその専門技術を生かして電力・電気設備管理、通信工事、情報配線工事、消防設備など電気に関わる様々な分野に就職することが可能です。
フィールドエンジニア・サポートエンジニア(保守・メンテ)とは?
フィールドエンジニア・サポートエンジニア(保守・メンテ)とは?
IT業界では新製品を購入・導入した際に製品の設置、ケーブル配線、ソフトウェアのインストール、製品の稼働確認、顧客へのレクチャーなどをおこないます。また制御装置、計測システム、医療機器など電子精密機械業界の場合は製品の据付、稼働確認、定期点検、修理などをおこないます。
フィールドエンジニア・サポートエンジニアは、顧客先でトラブルが発生すると昼夜を問わず真っ先に現場に駆けつけなければならないので、全国にサービス拠点を配置している保守サービス会社が珍しくありません。
※この職種の仕事内容は、業界により異なることがあります。
最近ではインターネットを利用して様々なネットビジネスを展開している会社からの求人が増加しているといわれています。こうした会社からはフィールドエンジニア・サポートエンジニアにユーザーからの問い合わせ・サポート要請も多くなっています。いずれにしても、顧客と直接接触し、客先の様々なトラブルを迅速に解決する任務を帯びているため、「会社の顔」としての役割も担っています。
現場代理人とは?
現場代理人とは?
現場代理人とは、電気工事の現場監督のことです。
電気工事会社・設備工事会社などで、設備の設計・積算などおこない、施工現場の監理・監督などをおこないます。電気工事の専門知識はもちろん、工事や保安の監督をするためリーダーシップがとれる能力も必要です。
第一種と第二種って何が違うの?
第一種と第二種って何が違うの?
電気工事士資格には、第一種電気工事士と第二種電気工事士という2種類の免許状があります。第二種電気工事士は、住宅や個人事業所など比較的小規模な電気工事を行うための資格です。例えば、コンセント本体を壁に取り付けたり電線を天井裏などに敷設したり分電盤を取り付ける工事は、電気設備に関する高い知識と技能を有した第二種電気工事士資格保持者でなければ行うことができません。
第二種電気工事士資格を取得すれば、一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。なお、第二種電気工事士であっても、電気工事を行うことができる範囲は「一般用電気工作物」までに制限されています。それに対して第一種電気工事士は、ビルや工場など大規模な施設の電気工事を行うための資格です。
第一種電気工事士資格を取得すれば、第二種電気工事士の範囲に加えて「自家用電気工作物」で最大電力500キロワット未満の需要設備の工事に従事できます。

他にも、第一種電気工事士は高圧受電設備から供給される大規模な電動機などに電力を供給する工事などを行うことができます。
電気工事技術者とは?
電気工事技術者とは?
電気工事技術者とは、電気工事士がおこなう作業以外に、電気設備に関するコンサルタントをおこなう人です。
クライアント(ビル、工場、マンションなどのオーナー)から省エネ対策や、メンテナンス、新しく設備を導入したいなどの要望を聞き、それに見合う電気設備の提案や設計、プロジェクト管理をおこなうのが電気工事技術者の仕事です。また、プロジェクトが稼動すると、スケジュール管理から現場の監督もおこないます。クライアントの要望を的確に理解し、電気工事の一連の作業工程を把握していなくてはなりません。幅広い専門的知識を持つほかに、クライアントの要望をふまえ積極的に提案できる能力や、現場監督としてのリーダーシップ能力も必要です。
電気工事施工管理技士とは?
電気工事施工管理技士とは?
電気工事施工管理技士とは、建設工事で円滑な施工と完成品質の水準などをチェックする人です。
作業管理、労務管理、工事や作業に関する事務、時には現場監督などさまざまな業務を担当します。電気工事を請負う企業や、営業所などで法律的に一人は雇わなくてはならない重要な技術者でもあり、同名の国家資格を取得しなくてはなりません。電気工事に関する専門的知識はもちろん、工事を円滑に施工するためのスケジュール・人事管理、そして品質水準を守る厳格なチェックができる生真面目さも必要です。
電気設備管理者とは?
電気設備管理者とは?
電気設備管理者とは、高圧受電設備や低圧の電気工作物などの点検や定期検査、電気試験などをおこなう人です。
高圧受電設備や低圧の電気工作物の点検が主な仕事ですが、省エネ方法の考案や、電気設備を効率よく運用するための提案、設備の新増設をおこなう場合はアドバイザーなどもおこないます。
高圧の電気設備を取り扱うためには、「電気主任技術者」の資格を取らなくてはなりません。専門的知識はもちろん、クライアントに対して改善策や提案などができる必要があります。
電子回路設計技術者とは?
電子回路設計技術者とは?
電子回路設計技術者とは、あらゆる電子機器に使われている電子回路の開発や設計、製作をする人です。
私たちの身の周りで使われているハイビジョン・テレビや携帯電話、デジタルカメラ、パソコン、ロボット、近年では自動車、家電品など、あらゆる電子機器の分野で開発・設計をおこないます。電子回路設計技術者になるにはさまざまな電気機器の開発に対応できる幅広い専門知識と、常に最新の技術を身につけようとする向上心が必要です。

2年制電気工学科
2年制電気工事技術科
2年制電子応用工学科