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【新入生の皆様へ】電気工学の資格紹介
電気工学科・高度電気工学科の新入生の皆さま
前回から始まりました入学前に向けた情報発信の第二回として、
入学後に目指す資格試験を紹介します。本校では将来の仕事に
直結した知識を身に付けるため、資格取得を推奨しています。
みなさまも入学後に専門知識を身に着ける準備として、まずは
どのような資格試験があるか知っておきましょう。
説明に当たり、昨年の昼間部一年生(電気工学・高度電気)が
受験した資格試験のスケジュール形式でお見せします。
丸印が試験日、丸印につながる棒が準備期間を表しています。
これを見て「忙しそう…」とか「全部受けるのか…」と不安に
なる方は多いと思うので、資格を「メイン」と「サブ」に分け
資格の内容とスケジュールを説明していきたいと思います。
メイン資格(電気系)
電気工学科・高度電気工学科では電気の知識を身に付けるため、
第三種電気主任技術者、第二種電気工事士、第一種電気工事士の
資格試験にほぼ全員が挑戦しています。
①第三種電気主任技術者(電験三種)
「これに合格していれば電気の深い知識を持っている」
と言っても過言のない資格です。全部で4つの科目の
「理論」「電力」「機械」「法規」に分かれていて、
3年間で4科目に合格すると資格を取得できます。
試験は9月第一週に実施されますが、勉強範囲が広いため、
一年生は入学後からすぐ勉強を始め、じっくり準備します。
昨年の4科目全体の合格率が9.3%という難関資格ですが、
本校では合格者が5名、科目合格者が10名出ました。
難しい目標ですが、教員一同しっかりサポートします。
卒業までの取得を目指し、がんばっていきましょう!
なお、電気の保安責任者になるためには必要な資格ですが、
電気の深い知識を持っていることを証明するため、仕事で
直接この資格を使わない人も含め、多くの人が受験します。
②第二種電気工事士(上期・下期)
電気の基本的な知識と技術を学ぶ入門資格に最適です。
例年入学後はまずこの資格を目指して勉強を始めます。
基本的な電気配線や工具を問われる「学科試験」と、
簡単な工事をする「実技試験」に分かれています。
上期試験は6月上旬、下期試験は10月上旬に行われます。
(今年は残念ながら上期試験は中止ですが…)
取得して免許を発行すると、一般家庭など小さい建物で
コンセントや照明スイッチなど電気工事を行えます。
③第一種電気工事士
第二種電気工事士の内容を少し広げた内容で、発電設備や
受変電設備など、より広い電気についての知識が問われます。
こちらも「学科」と「実技」試験に分かれています。
一年生のうちにこの資格を取得することを目標としましょう。
例年は第二種電気工事→第一種とステップアップして勉強
しています。今年度は第二種の上期試験はありませんが、
新入生の皆様は、今の在宅期間に第二種電気工事士の勉強を
進めて基本的な知識を身に着けておきましょう。
取得して実務経験を積むと免許を発行することができ、
ビルなどの大きな建物で高圧(より危険な個所)の
工事作業をすることができます。
さて、メインとなる電気の資格は以上です。
長くなったので今回はここまでとして、次回は「サブ」の
資格について紹介していきます。
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