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【授業紹介】「特別活動」って何?学校だけでは学べないこととは?
学校の授業は基本的に教室で行われますが、授業の一環として、特別活動として郊外での活動も行われます。今年の最初の学外での特別活動は、2024年7月9日(火)にCG映像制作科の1・2年生全員で、Vook(ヴック)主催の「VIDEOGRAPHERS TOKYO 2024」に参加してきました。
このイベントは、日本最大級の映像クリエイター向けカンファレンスで、多彩なクリエイターによるセッションが行われました。特に1年生は、CG映像制作科で授業内でも先行上映会として鑑賞した映画『数分間のエールを』に関するセッションから、映画『PERFECT DAYS』や映画『ゴジラ-1.0』に関するセッション、さらには生成AI、映像編集、撮影技術、MV、VFX、CM・広告映像など、様々なセッションに参加し、クリエイターたちの話を熱心に聞いていました。
今回は7月9日(火)のみの参加でしたが、この1日だけでも多くのセッションが開催されました。学校で映画を見たばかりでもあり、作品から影響を受けた学生も多かった映画『数分間のエールを』のメイキングセミナーでは、その映像を制作した「Hurray!」のぽぷりかさん、おはじきさん、まごつきさんのの3名のお話には、学生たちは熱心に耳を傾けていました。3名の様々な思いや、熱意、そしてそれを表現するために取り組んだ、制作過程のお話など、真剣に聞き入っていました。
■Blenderで映画づくり!? 『数分間のエールを』を生みだした数年間の奮闘記
VIDEOGRAPHERS TOKYO(VGT)では3つの種類の会場「RED-STAG」「GREEN-STAGE」「BLUE-STAGE」にて7/9のタイムスケジュールに合わせて有名なスピーカーの方々のセッションが、朝から夕方にかけて開催され、学生は個々に気になるセッションに参加しました。
■クリエイターは、生成AIに淘汰されるのか?
■越境する。映画「PERFECT DAYS」のもたらす新しい可能性。
■最短ルートで夢を実現させるには?VFXアーティスト編
■個人の時代に、あえて組織力で勝負するVFXスタジオKASSENが目指すもの
■映像クリエイターは社会インパクトをもたらすか 映像と物語で社会課題を”自分ごと”に
■光で何を描くのか
■インテル Blue Carpet Clubクリエイターと語るCreativeとAIの関係性
■おもしろい広告映像って、どうやってつくってるの?
■【LUMIX S9×MV特別企画】魅せるMV制作のために20代でしてきたこと
■林響太朗のクリエイティブ
■なかじましんやと菱川 勢一が語る映像のこれまでとこれから
■飛躍のチャンスをどう掴む?新世代ディレクターの次なる一手
■熱く語れ!<1>要注目の新世代ディレクター
■この社会現象、知ってる?「縦型ショートドラマ」最前線
などなど、様々なセッションが開催され貴重なお話を聞くことができました。
1日で幅広い内容のセッションを聞くことができたこのイベントでは、展示ブースも設けられていました。そこでは、PC関連の「NVIDIA」や「ASUS」を始め、「Canon」や「Nikon」、「Sony」など多くのカメラメーカーから、幅広い知識や経験を得る機会がありました。学生たちは興味津々で様々な機材やカメラに触れることができました。
外部イベントに参加することで、日常の教室とは異なる貴重な体験ができました。特に「VIDEOGRAPHERS TOKYO 2024」では、CGにとどまらず、時代と共に進化してきた様々な映像分野で活躍するクリエイターの講演を聞いたり、多くのカメラメーカーから幅広い知識や経験を得ることができました。学校内での学びだけでなく、こうしたイベントに参加することで、多様な視点や刺激を得ることができたと感じています。ここで得た学びやインスピレーションが、今後の学生たちの作品にどのように反映されるのか、これからのみんなの作品を期待しています。
最後に、「VIDEOGRAPHERS TOKYO 2024」を学生に紹介してくださったVookの皆様、そして今回のセッションで貴重なお話をしてくださった多くのクリエイターの皆様に、改めてお礼申し上げます。
■参加した学生の感想から
学生 Iくん
学校では映像編集技術について学ぶことが多く、機材について学ぶことがあまりないので、今回のイベントに参加して機材のことを学べて面白かった君す。pcやカメラなどについてたくさん教えて頂きました。
学生 Yくん
学校の人に限らずに映像に関わる人は、1度でも来た方がいいと思えるイベントでした!
学生 Kさん
VIDEOGRAPHERS TOKYO 2024に参加してまず自分がこれからどのような業界で働いていくのかをもっと知ることができました。また同じ映像業界でも様々なジャンルがある事、国内や国外問わず色々な背景を持つ人々が集まり一つの作品作りをやっていく事が伝わりとても有意義な時間を過ごせたと思います。
学生 Gさん
このイベントに参加して、様々な機材を見ることが出来たり、講演を聞くことが出来ました。これからの職に対するアプローチの仕方や、現状プロのクリエイターの方々はどんな作業環境を整えているのかなど、知ることが出来ました。
学生 Nさん
どなたも楽しそうに話をしていたことが、すごく印象深かった。「数分間のエールを」はとても厳しいスケジュールの中で完成した作品だということを笑顔で話していてすごくいいなと思った。時間がなくてもブラッシュアップに決して手抜きすることなく、最高の作品を仕上げていく姿勢がカッコよかった。大変な仕事でも、作品を作る楽しさと新鮮さと偉大さを忘れないで向かう姿勢を大事にしたいと思わされた。
学生 Hくん
人が多く、ここにいる人が皆映像系に関わっている人だと思うと改めてすごい規模の業界なんだなと感じた。また、展示ブースでどこの人も熱心に話していて業界の熱を感じた。
学生 Sさん
「PERFECT DAYS」を作ったプロデューサーが、海外で働く時に会ったスタッフたちの話を聞いた。 国によって映像に多様な意見が出るということを聞いて他国の映像をいくつか探してみようと思うようになった。
学生 Sくん
セッションを聞いて感じたことはまず第一に夢は諦めなければ叶うという事を今回聴いていて改めて思いました。「数分間のエールではかなり裏の話や資料などの事を聞けたし、VFXでは夢を実現させるまでの過程などを聞けたりして自分の夢であるので本当に為になったなと感じました。
学生 Yさん
「PERFECT DAYS」の高崎卓馬さんのセッションに参加しました。CMや広告制作時にインパクトを残すために、感情進行とは逆張りの画をいれたりすること、また海外の映像にはそういったロジックが多分に詰め込まれているなどがとても参考になりました。また、林響太朗さんのセッションにも参加しました。コンテンツの企画制作段階のお話も大変参考になりましたが、何より企画書の画とレイアウトがとても美しく、提案の段階でも人に魅せる物を作るというこだわりが仕事に必要なのだと改めて感じました。
学生 Sくん
「数分間のエール」はかなり時間をかけて作っていて、細かい修正やキャラクター設定にかなり揉めていたなどの裏側の話などがとても面白かったです。特に、完成したものをさらにクオリティアップさせる為に残り二ヶ月くらいでまた1から全て修正したのが凄いと感じました。
学生 Iくん
プロの目線からの話を聞ける機会はないので新たな視点からの情報を吸収できました。こういった機会があるのなら個人でも学校を通しても積極的に参加、交流をしていきたいと思いました。クリエイター同士の交流って楽しいですね
学生 Hくん
今回VGT2024に参加してみて、映像制作において様々なことを学びました。まず、自分たちが今後制作を行っていく上で必要な気持ちの面で自分の作るものに自信を持って取り組まなければならないということ。そして、自分たちが成長していく上で業界のことについてや技術・知識を自分から吸収していく大切さを学ぶことが出来ました。展示ブースでは様々な最先端機器を目にすることができ、自分が現在使用しているものと比べて見て、自分の使用している機材も新たに見直すためのいい機会となりました。
学生 Kさん
大勢の映像に興味がある人、映像関係者が集まっていて雰囲気を感じれて面白かったです。セッションでは登壇している人の雰囲気によってトークの重さも違い、でもみんな詳しく事細かに教えてくれていて勉強になりました。
学生 Aくん
ディレクターの方の話は、モノづくりの際のアイデア出しに役に立ちそうな気がしました。主にMVの話だったのですが、歌詞からイメージを広げて、アーティストとの印象と絡めて、それを形にする。日々のアイデア集めなども勉強になりました。
*今回のブログ記事に使用している写真は、学生のレポート用として撮影されたものからピックアップしています。
最後に、開催場所は『虎ノ門ヒルズ』のステーションタワー45階にあるTOKYO NODEで、会場そのものやそこから見える景色も大変素晴らしいものでした。建物や会場だけでも興奮しました。
そして、在校生だけでなく、このイベントにはいろいろな会社で活躍する卒業生も参加しいました。そして、今回の会場となった『虎ノ門ヒルズ』を紹介する映像「虎ノ門ヒルズムービー2023|WELCOME TO TORANOMON HILLS」には、実は卒業生も制作に関わっており、CGworldのサイトに、その映像制作について「TREE Digital Studio LUDENS事業部による森ビルブランドのムービーメイキング〜(1)『虎ノ門ヒルズムービー2023|WELCOME TO TORANOMON HILLS』」としてその映像のメイキングが紹介されています。卒業生もスタッフ写真が掲載されています。是非こちらの記事も読んでください。
TREE Digital Studio LUDENS事業部
CGデザイナー・大村彩乃氏
CGデザイナー・Bae Hyeona/ベ ヒョンア氏
CGデザイナー・秦 駿介氏
の3名が掲載されています。21年と22年に卒業したばかりですが、CG映像業界で頑張っています!入社して間もないですが、大きな仕事に関わらせてもらいました!これからの活躍も期待です!今年の4月からは、こちらの株式会社TREE Digital Studioに彼らに続いて後輩も3名一緒に働きます。卒業生のみんな頑張ってください!
以上、今年最初の特別活動についての紹介でした。イベントだけでく、そこから関連する卒業生の活躍までと今回は紹介をしてきました。また、引き続き授業や学校の様子など紹介していければと思います。
Vook(ヴック)
株式会社Vook(ヴック)は今回のVIDEOGRAPHERS TOKYO主催の会社で、日本最大級の動画編集・映像制作Tipsサイトを運営しています。映像に興味のある学生は是非サイトに訪れてみて下さい!気になる記事が沢山掲載されています。
CGworld(シージーワールド)
株式会社ボーンデジタルが出版している。CGや映像を専門にした雑誌『CGWORLD』という雑誌があり学生も毎月購読しています。様々なCGやVFXに関する日本国内の制作事例から、クリエイターの紹介がされています。是非見てみて下さい!
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