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授業紹介「観察技法」②

1年生の授業「観察技法Ⅰ」の授業を紹介します。
多くの素材を組み合わせたモチーフをデッサンで描いています。

入学前に、美術部の経験があったり、美術専攻の学校を卒業してから入学する学生もいます。
そのような学生はデッサンに慣れているので、ある程度、描くことができます。

逆に、デッサンをまったく経験していない学生も多くいます。
どちらが多いかと言えば、デッサンを経験していない学生のほうが多いくらいです。

デッサンの経験がない学生は、週1回の授業で、飛躍的に上手になることは難しいです。
では、なんでデッサンの授業があるのか?。

「表現技法」の授業では、いろいろな質感の設定方法を学習します。
ガラス、氷、プラスチック、金属、液体、コルク…などなど。

3DCGで作品制作を行うと、いろいろな質感設定を行う必要があります。
例えば、車の場合は、ボディの金属、ウィンドウのガラス、タイヤのゴム、
内装ではプラスチック、布など、いろいろな素材で組み立てられています。

質感を設定するには、自分の目で判断しないといけません。
同じ金属でもツルツルした金属もあれば、ザラザラした金属もあります。
数値入力やスライダーを設定して、レンダリングして自分の目で確認することになります。

デッサンの描き方は、3DCGの質感設定と同じです。
縦、横、奥行きのサイズ、全体のプロポーションは正しく観察できているか?。
光が当たって、どんなふうにハイライトが見えるのか?ザラザラ見えるのか?。

デッサンを上手に描くことができれば、それに越したことはありません。
でも上手に描くことができなくても、観察する目を養うことができれば、大丈夫です。
デッサンでは上手く描けなくても、3DCGでしっかり表現できることを目標としています。

◆コンピュータグラフィックス科 学科ニュース
https://www.jec.ac.jp/collegenews_cat2/ad/

(コンピュータグラフィックス科 栗田 浩司)

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