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【1年生授業紹介】視覚表現演習Ⅰ(前期)
前回のブログ紹介した1年生の授業「CG制作実習」に続いて、同じ1年生の実写合成の授業を紹介します。「CG」だけでなく、「VFX(実写合成)」についても、入学した4月から同時に授業がスタートしました。今年の1年生も両方を同時に学び、苦労しながらも大変すばらしいVFXの課題作品を提出することができました。今回はその授業について紹介します。
1年生前期の「VFX」関連の授業には、「2D-VFX」と「視覚表現演習」という2つの科目があります。「2D-VFX」では、主にNUKEを使用した合成について学びます。一方、「視覚表現演習」では、MayaとNUKEを使った実写合成を勉強します。今回は、この実写合成の授業に焦点を当ててお話しします。
4月の授業では、実写合成に欠かせない、ColorChecker(カラーチェッカー)の制作からスタートしました。カラーチェッカーのRGBの数値を見ながら正確に制作をしていきます。
続いて授業は、「カメラが固定されている場合」の合成から始まります。そのためには技術だけでなく、撮影時の情報の収集も重要です。具体的には、「どのカメラを使用したのか」「どのレンズを使ったのか」「どのような環境で撮影されたのか」「サイズや位置はどうか」といった情報を調べることからスタートします。この授業では、恐竜のCGを合成する練習課題に取り組みました。
そして今回の課題では、本館地下2階の駐車場で撮影を行います。ここではカメラを固定せず、レールに設置されたカメラを使用して、動くカメラ映像に対するVFX合成を行います。授業では、講師の先生のアドバイスをしっかりと聞いた上で撮影がスタートしました。
今回の授業で使用したカメラは、「Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K」というシネマカメラです。このカメラは、他の授業「2D-VFX」や「映像制作基礎」でも使用しており、1年生が最も触れているカメラです。学生たちはカメラの操作にも少しずつ慣れてきました。各チームでキャラクターを想像しながら撮影を行います。そこに存在しないけど、みんなで同じイメージを持ちながら 演技と撮影を行いました。
■(本校の地下駐車場)今回この場所がVFXの合成の撮影場所になります。
撮影が終わったら、次は実習室での作業になります。動く映像に対して、MayaとNUKEを使ってさまざまな撮影素材を合成する準備を行います。今度はパソコンの前で制作がスタートです。
01. HDRIの作成(環境光の作成)
02. カメラトラッキング(カメラを生成する)
03. キャラクターアニメーション(Mayaを使ったアニメーション)
04. レンダーセッティング(必要な素材を分ける)
05. コンポジット(最後に素材を組み合わせる)
上記のようなさまざまな工程を授業で学びながら、完成映像を目指します。この授業は多くの難しい内容を含むため、授業後にも復習ができるように、配布資料だけでなく、授業の録画データもYouTubeで視聴できるようになっています。これにより、授業の復習をしっかり行いながら、VFX合成の理解と課題制作に取り組むことができます。
様々な工程を得て、それぞれの初めてのVFX映像作品が完成しました!まだまだ、語り切れない工程やもっと難しい内容等あるのですが、色々と失敗やなかなか上手くできない時もありましたが、一つ一つ工程を授業と共に工程を踏んで完成に至ることができました。
この授業では、初めてのカメラトラッキングからキャラクターアニメーションまで、多くの内容に取り組んでVFX合成映像を作成しました。大変な作業ではありましたが、それぞれ個性豊かな作品が仕上がりました。後期には、さらに複雑な撮影やチームでの作品制作が続きます。どんな作品ができるのか楽しみです。
以上、今回はVFX関連の授業の紹介でした。2年生の学科なので、1年生も入学してから毎日忙しい授業が続きました。「CGの勉強をはじめ、映像の勉強もして、合成の勉強もして」と…本当にお疲れ様でした。入学してから4ヶ月を振り返れば、何も知らなかった状態から、本当にここまで成長してきました。授業はまだ続きますが、学園祭に向けてグループ制作もスタートしています。今年の1年生がどんな作品を作るのか、お楽しみにしていてください。
それでは、引き続き授業や学校の様子、そして特別活動の様子についても紹介していければと思います。
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