GAME
初心者もマニアも、
熱狂させる。

ゲーム

ゲーム分野って
どんな業界

1980年代に生まれた『マリオブラザーズ』『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』などの大ヒットから、39年の時を経て、今もなお多くの人々にエンターテインメントを提供し続けているゲーム業界。だからこそ、将来のゲーム業界を牽引する人材は、斬新な発想と技術を有した若手クリエイターであると、業界は高い期待を寄せています。

ゲーム分野を
目指すなら

「ゲームをプレイすることが好き」と「ゲームの開発職を志望する」には、大きな違いがあることを最初に理解しておきましょう。さらに、ゲームの新時代を創造できる人材には、英語力、ゲーム以外の幅広い知識、ヤル気、そして何より「ゲームが好き!」という情熱が必要です。

ゲーム分野の
適性は?

対人関係が苦手な人、肉体的・精神的に弱い人、ゲーム以外に興味のない人が、この業界でやっていくことはとても難しいといえます。つまり、狭い視野にとどまらず、いろいろな技術や知識をどん欲に吸収する柔軟性こそが、ゲームクリエイターとして歩むための第一歩になります。

「TOKYO GAME SHOW」へ
28年連続出展!
「日本ゲーム大賞」でも多数の入賞

世界中の国と地域からゲームのプロフェッショナルが集結する東京ゲームショウに第1回から毎年学生作品を出展。
ビジネスデイにはゲーム業界で活躍する多数の卒業生や、業界関係者が本校ブースに来場。
出展作品が評価されて就職につながるケースも。ゲーム業界への大きなチャンスがここにはあります。

ゲーム分野3学科の学生作品が
各種コンテストで入賞!
業界企業、団体から評価を受け、
受賞実績多数

ゲーム制作研究科

GAME WORKS

「AimRacing20223」

「紙技のアリス」

「神環」

「BIYON」

「ELDRITCH」

「時空の水」

ゲーム制作科

GAME WORKS

「Ghost Dive Puzzle(ゴースト ダイブ パズル)」

「Drill Knight」

「Debugger」

「SpeedRun&Gun」

「Labolimes」

「破天」

ゲーム企画科

GAME WORKS

「お祭りで大暴走!〜まだまだ知らない俺の故郷〜」

「コロコロねころ」

「END of ERA」

「CaptainWillie」

「サウンドブラスト」

「ヘキサリズム」

3学科共同作品(コンピュータグラフィックス科、ゲーム制作科、ゲーム企画科)

GAME WORKS

「プリンセスアラモード」

「EchoEscape(エコー エスケープ)」

Course NEWS / Works

“ゲーム分野に特化した海外研修”を関東の学校で初めて実施!
世界最大のゲームショウE3をはじめ、ゲーム業界最高峰の映像制作会社・教育機関を視察

E3はアメリカの業界団体Entertainment Software-Association(ESA)の主催により米ロサンゼルスにて開催される世界最大のコンピュータゲーム関連の見本市。一般来場者を対象とした東京ゲームショウ(TGS)と違い、世界各国のトップメーカーが業界関係者や報道機関向けに最新作を出展します。そのため、技術的な説明が多く、ゲーム制作を学ぶ学生にとって密度の濃い情報を収集できる貴重な場となりました。
日本で初めてゲーム分野の専門学科を設立した学校として、“ゲーム分野に特化した海外研修”を関東の学校で初めて実施。すでに押し寄せているグローバル化の波をも乗りこなす視野と技術を身につけた人材育成を展開しています。

世界最大のゲームショウ「E3」会場前での集合写真

E3会場内でブーススタッフから
説明を受ける学生たち

世界トップ企業への就職率100%の
教育機関Gnomonを視察

映像技術教育の名門
南カリフォルニア大学への視察

MESSAGE 01

世界に通用する
オリジナリティを

MESSAGE 02

食らいついていけば
必ず実力と自信が身につく。

MESSAGE 03

ゲーム業界は難しい?
人生は一度切りだから
挑戦しよう!

MESSAGE 04

ゲーム業界は
新しい世代の台頭を
待ち望んでいる。

MESSAGE01

世界に通用する
オリジナリティを

株式会社キャメロット
代表取締役社長
高橋 宏之

人に負けない才能を自分で発掘し、徹底的に磨き上げてほしい

今の日本のゲーム業界、みなさんにはどう見えているでしょうか。毎年世界中でたくさんのゲームがリリースされていますが、私の目には、日本のものは世界に通用するゲームが少ないという印象を受けています。以前、世界的に有名なユービーアイソフト※の社長と話したときも「日本のゲームはジャパンローカル。世界で通用するのはほんの一握りだ」と同じようなことをいっていました。つまり、国内のゲーム制作会社は日本人ユーザーをターゲットにしているところがほとんどかと思います。当社は20年以上の歴史があり、常に世界のマーケットを意識してものづくりをしてきました。かつて手掛けたRPG『黄金の太陽』シリーズが世界累計でミリオンヒットのゲーム作品であるという実績も、そうした考え方を大切にしてきたからこそ、国内外を問わず認められたものだと思っています。

私がいつも、ゲームクリエイターをめざしている若者たちに伝え続けているのは、「売れているものをそのまま真似をするな」ということ。確かに真似をすることも基礎を学ぶ上では大事かもしれませんが、そのまま模写するだけでは意味がありません。自分の頭で考えたことを形にして初めてプロと認められるので、自分のオリジナリティを大切にしてほしい。そのためにはゲームを評価する目を育てなければなりません。たとえば、自分が面白そうだと思ったゲームは必ずやってみること。その時に自分が想像した通りのものだったのか、あるいは期待外れだったのか。もしも期待外れだったら、そのときは大きなチャンス。あなたの想像力は、そのゲームをつくったクリエイターに勝っているんです。そこをオリジナリティとして、どんどん磨いてほしいと思います。

厳しく聞こえるかもしれませんが、ゲームクリエイターの仕事は、お笑いの世界とよく似ていて、ヒット作を生み出している人はほんの一握りです。もちろん、就職先としてのゲーム制作会社はたくさんありますので、そうした道を選択することも間違いではありません。ただ、他のゲームを真似することが自分のやりたかったことなのかはしっかり考えてほしい。日本電子の卒業生は当社でも大勢活躍していますが、それぞれがクリエイターとして光るものを持ち、ポテンシャルを感じさせる人材ばかりです。いま、ゲームクリエイターをめざして学んでいる人、あるいはこれからめざそうと考えている人は、演出力でも技術力でもどんなことでもいい、「自分にはこれができるんだ!」という何かを磨いてください。環境は人を育てるといいます。日本電子は真のゲームクリエイターをめざす上で最適な環境が揃っているのですから。

※ユービーアイソフト(Ubisoft Entertainment S.A.)ユービーアイソフトは、『アサシン クリード』『ウォッチドックス』『レインボーシックス』『ファークライ』など、世界的に有名なゲームを数多く手掛ける世界第3位の独立系パブリッシャーです。


『マリオゴルフ スーパーラッシュ』(発売元:任天堂株式会社)©Nintendo/CAMELOT

【株式会社キャメロット PROFILE】
1994年4月設立。RPGとしては世界累計でミリオンヒットを誇る『黄金の太陽』シリーズ、ダブルミリオンを超える大ヒットとなった『初代みんなのGOLF』のほか、最近では角川マガジンと共同で制作したアプリ『WalkerTouch』、ミャンマーの有力企業と共同出資でポータルサイト運営を手掛けるなど、ゲームの枠組みにとどまらない事業展開も行う。

高橋 宏之 氏

87年エニックス(現スクウェア・エニックス)に入社。『ドラゴンクエストⅢ、Ⅳ』などのプロデュースを手掛ける。97年、キャメロット代表取締役社長就任。開発に関わった代表作に『初代みんなのGOLF』『マリオテニス』『マリオゴルフ』などがある。

MESSAGE02

食らいついていけば
必ず実力と自信が身につく。

株式会社セガ
ゲームプログラマ
谷口 聖哉さん
ゲーム制作研究科卒業

チャンスが訪れたらなりふり構わず挑戦してほしい。

入社以来、ゲームプログラマとして『オンゲキ』の開発に携わってきました。セガのゲームは『ムシキング』の頃からずっと遊んでいましたし、自分自身がもともと『オンゲキ』のユーザーだったので、就職して配属が決まった時はすごく嬉しかった反面、恐怖すら感じていました。万が一バグが発生したらプログラマの責任ですし、ユーザーが『オンゲキ』に期待する気持ちが身にしみて分かっていたからです。だからその分、初めて自分の携わった新バージョンの『オンゲキ』が稼働し、ユーザーからポジティブな意見をもらえた時は本当に嬉しかったです。稼働日は熱意のあるユーザーにたくさん遊んでいただけるので、仕事中も気が気じゃありませんでした。ひとつのモニタでSNS のコメントをチラチラ見ながら、もうひとつのモニタで作業していました(笑)。
私自身よくゲームセンターに行くので、実際に遊んでいるユーザーをリアルタイムで観察することも楽しみになっています。『オンゲキR.E.D.PLUS』に実装したキャラクターをカスタマイズできる機能が新たな層から評価してもらえたり、『オンゲキbright』の多彩なランダム選曲がコアな音ゲーマーに喜んでもらえたりした時は、苦労が報われた気持ちになりましたね。

子どもの頃からずっとゲームが大好きで、将来はゲーム関係の仕事に就きたくて、いまこうしてゲーム作りに携われているのは、間違いなくゲーム制作研究科で学んだ経験があったからです。ゲーム制作研究科でプログラムの書き方や企画の立て方、キャラクターの制作方法、デザインなど、ゲーム作りに重要な技術を学べたことがいまの仕事で活きています。専門学生時代に幅広いゲーム作りのノウハウを学べたので、キャラクターをデザインする人がやりやすいプログラム的な処理を入れることができたり、自分でダミーのキャラクターを作って同時並行で仕事を進められたりできています。課題の提出期間が短い中で高いクオリティが求められていたことも、ゲームを作る上で大切な要素を身につけるために必要だったのだと思います。
日本電子の学科には、チャレンジできる機会が数多くあります。的確な指導とアドバイスをしてくれる強い情熱を持った先生もいます。私自身がそうだったように、食らいついていけば、実力と自信を身につけることができるはずです。これから入学される方々は実力と自信を培って、なりふり構わずチャレンジしてほしいです。そして、夢を掴んでほしいです。



アーケード向け音楽ゲーム『オンゲキ bright MEMORY』 ©SEGA

【株式会社セガ PROFILE】
株式会社セガは、創立60周年を迎えた世界有数のゲームメーカー。感動体験を創造し続けることを企業理念とし、その時代を象徴する数々の“遊び”を創出してきた。家庭用ゲーム機、PC、スマートデバイスに向けたゲーム、アーケードゲーム、プライズやデジタルサービスの企画・開発・販売・運営など、様々なアプローチから革新的な感動体験を提供し続けている。

【代表作品】
『ソニック』シリーズ、『龍が如く』シリーズ、『バーチャファイター』シリーズ、『ぷよぷよ』シリーズ、『サクラ大戦』シリーズ、『甲虫王者ムシキング』シリーズ、『三国志大戦』シリーズほか

谷口 聖哉さん

屋久島おおぞら高校出身
ゲーム制作研究科卒業
本校ゲーム制作研究科卒業後、株式会社セガ入社。
入社当初より、アーケード向け音楽ゲーム『オンゲキ』の開発に携わる。7度目のバージョンアップとなった『オンゲキ bright MEMORY』においても、プログラマとして活躍。

MESSAGE03

ゲーム業界への就職は難しい?
人生は一度切りだから挑戦しよう!

株式会社バンダイナムコスタジオ
エンジニア
飛田 武さん
ゲーム制作科卒業

自分にゲームづくりは難しいと思っていた

もともとバンダイナムコの「鉄拳」シリーズが大好きで、地元でチームをつくったり、大会に出場するなど、かなりやりこんでいました。しかし、つくることに興味はなく、むしろ「ゲーム業界に入るのは自分には難しい」と勝手な思い込みで、敬遠していました。そんな風に考えていたので高校もゲームクリエイターの道に進もうと思ったことはありませんでした。「ゲームのことを勉強してみよう」と思ったのは、大学1年生のとき。将来を考えるうちに、最初から諦めるのではなく、一度挑戦してみてもいいのではないかと思えるようになったんです。ゲームクリエイターの職種はいろいろありますが、どうせやるならゲームの骨格をつくるプログラミングがいいと思い、大学を中退して、日本電子にすぐに入学しました。

成長につながったプログラミング漬けの日々

日電時代は、とにかくたくさんのことを吸収しようと、朝から晩までプログラムの勉強に没頭しました。入学前は難しいと思っていた内容も、いざ取り組んでみると、クイズゲームをひたすら解いていくような面白さがあって、いつの間にか「自分にあった分野だ」と感じるようになっていました。放課後のオープン実習では、自分がつくってみたいゲームを一心不乱に制作。チーム制作から他学科とのコラボ制作などにも挑戦しました。プログラミング技術をゼロから学びはじめ、プログラマだった父親と専門的な話ができるようになって、知識ゼロからでも成長できたことを実感しました。ただ、今思えば、信頼できる先生や同じ業界を目指している仲間と出会い、交友関係を築けたことが日電に入学して得た大きな財産です。当時、切磋琢磨した仲間は同じ業界で働いていて、卒業から13年経った今でも、連絡を取り合っています。

行動することが大事!「鉄拳」の専属プログラマに

現在はバンダイナムコスタジオでプログラマとして働いています。もちろん、鉄拳のプログラマになるという目的を持って入社したのですが、最初に配属されたのは異なるタイトルのプロジェクトでした。その部署ではとにかく与えられた仕事を早く終わらせて、鉄拳のプロジェクトチームに配属してもらえるように自己PRを送ったり。粘り強く目標にアプローチできるところが自分の強みだと思っています(笑)。その結果、20年以上の歴史ある鉄拳チームにプログラマとして参加することができました。今の仕事で大切にしているのは過去を尊重するあまり、鉄拳をつまらなくしてはいけないということ。新しいことにもどんどん挑戦しながら、変わっていく中で大事な部分も残していければ、鉄拳はこれからも多くの人に愛され続けるゲームになると思います。私はそのプログラマとして、ずっと携わるくらいの「鉄拳愛」をもって仕事をしています。


『鉄拳8』 TEKKEN™8 & ©Bandai Namco Entertainment Inc.

【株式会社バンダイナムコスタジオ PROFILE】
家庭用やスマートフォン向けのゲームソフト・アプリの企画・開発・運営から、ゲームに関する技術研究・開発を行っているゲーム開発会社。『鉄拳』シリーズ、『アイドルマスター』シリーズ、『テイルズ オブ』シリーズなど、老若男女を問わず、長年愛されるゲームタイトルの開発を担っている。

飛田 武さん

藤沢翔陵高校出身
ゲーム制作科卒業
2010年に日本電子を卒業後、株式会社ウィルを経て、株式会社バンダイナムコスタジオへ。人気シリーズ「鉄拳」のエンジニアとして活躍。

MESSAGE04

ゲーム業界は
新しい世代の台頭を
待ち望んでいる。

株式会社サイバーコネクトツー
代表取締役
松山 洋

自分がなりたいと思った時点で、挑戦は始まっている

面白いゲームをつくることこそが、ゲーム制作会社のただひとつの目的。我々サイバーコネクトツーはそんなシンプルな答えを見つけるために、全エネルギー注ぎ込んで立ち向かっている制作集団です。ゲーム業界はここ20年で劇的に進歩し、今現在も日進月歩で新しい技術や発想が生まれています。しかし、残念なことにクリエイターとしてメディアなどに注目されるのは、私のような40歳を超えたベテラン世代がほとんどで、業界として、新たな世代の台頭を待ち望んでいるのが現実です。

私たちの時代はとにかくガムシャラにやってきました。今の若い人たちにガムシャラになれといっても、難しいことはわかっているんです。いま、これを読んでいる人も「専門学校に行って、クリエイターになれたらいいな」と思っているかもしれませんが、私がいいたいのは「ほんとにそれでいいの?」ということ。自分がなりたいと思った時点で、あとは誰かに背中を押してもらいたいだけなんじゃないの?と。「やりたい」ではなく「やる」、「つくりたい」ではなく「つくる」。そういった自ら行動するマインドを大切にしてほしいと思います。

ゲームは変幻自在です。スマートフォン向けにもつくれますし、PS5などのハイスペックマシンでもつくれます。いまの時代は、様々なエンターテインメントが求められ、我々クリエイターにとっては非常にいい時代です。ただし、多様化が進んだ分、求められる技術も幅広くなっています。特にこれから社会に出て、ゲームクリエイターになろうとしているみなさんにとっては、決して低いハードルではありません。しかし、不可能かと聞かれるとそうではありません。ゲームだけではなく、アニメ、映画、マンガといった様々なエンターテインメントに日常的に触れ、仲間と議論し理解を深め、貪欲に吸収し続ける。最新の技術、話題に注目し、情報収集のアンテナを張り巡らすことが大切です。まずは学校で学ぶことで“目覚める”きっかけを掴んでください。次の“ニューヒーロー”になるのはアナタです!


  • 『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』
    メーカー:株式会社アニプレックス 開発:株式会社サイバーコネクトツー
    ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable ©「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会

【サイバーコネクトツー PROFILE】
福岡本社・東京・モントリオールを開発拠点とするゲーム会社。開発の代表作は、「.hack」シリーズをはじめ、「NARUTO-ナルト- ナルティメット」シリーズ、「ドラゴンボールZ KAKAROT」(発売元:バンダイナムコエンターテインメント)など。人気タイトルを手掛けるほか、クリエイターの育成にも注力。ゲームクリエイターをめざす学生を対象とした会社見学なども実施している。

松山 洋 氏

大学卒業後、異業種から1996年にゲーム開発会社サイバーコネクトを仲間と立ち上げ、その後、サイバーコネクトツーの代表取締役に就任。注目されつつあったオンラインゲームを舞台にヒット作品をリリース。幼少時代からマンガやアニメ作品をこよなく愛し、それらを原作とした作品も数多く手掛ける。

MESSAGE 01

世界に通用する
オリジナリティを

MESSAGE 02

食らいついていけば
必ず実力と自信が身につく。

MESSAGE01

世界に通用する
オリジナリティを

株式会社キャメロット
代表取締役社長
高橋 宏之

人に負けない才能を自分で発掘し、
徹底的に磨き上げてほしい

今の日本のゲーム業界、みなさんにはどう見えているでしょうか。毎年世界中でたくさんのゲームがリリースされていますが、私の目には、日本のものは世界に通用するゲームが少ないという印象を受けています。以前、世界的に有名なユービーアイソフト※の社長と話したときも「日本のゲームはジャパンローカル。世界で通用するのはほんの一握りだ」と同じようなことをいっていました。つまり、国内のゲーム制作会社は日本人ユーザーをターゲットにしているところがほとんどかと思います。当社は20年以上の歴史があり、常に世界のマーケットを意識してものづくりをしてきました。かつて手掛けたRPG『黄金の太陽』シリーズが世界累計でミリオンヒットのゲーム作品であるという実績も、そうした考え方を大切にしてきたからこそ、国内外を問わず認められたものだと思っています。

私がいつも、ゲームクリエイターをめざしている若者たちに伝え続けているのは、「売れているものをそのまま真似をするな」ということ。確かに真似をすることも基礎を学ぶ上では大事かもしれませんが、そのまま模写するだけでは意味がありません。自分の頭で考えたことを形にして初めてプロと認められるので、自分のオリジナリティを大切にしてほしい。そのためにはゲームを評価する目を育てなければなりません。たとえば、自分が面白そうだと思ったゲームは必ずやってみること。その時に自分が想像した通りのものだったのか、あるいは期待外れだったのか。もしも期待外れだったら、そのときは大きなチャンス。あなたの想像力は、そのゲームをつくったクリエイターに勝っているんです。そこをオリジナリティとして、どんどん磨いてほしいと思います。

厳しく聞こえるかもしれませんが、ゲームクリエイターの仕事は、お笑いの世界とよく似ていて、ヒット作を生み出している人はほんの一握りです。もちろん、就職先としてのゲーム制作会社はたくさんありますので、そうした道を選択することも間違いではありません。ただ、他のゲームを真似することが自分のやりたかったことなのかはしっかり考えてほしい。日本電子の卒業生は当社でも大勢活躍していますが、それぞれがクリエイターとして光るものを持ち、ポテンシャルを感じさせる人材ばかりです。いま、ゲームクリエイターをめざして学んでいる人、あるいはこれからめざそうと考えている人は、演出力でも技術力でもどんなことでもいい、「自分にはこれができるんだ!」という何かを磨いてください。環境は人を育てるといいます。日本電子は真のゲームクリエイターをめざす上で最適な環境が揃っているのですから。

※ユービーアイソフト(Ubisoft Entertainment S.A.)ユービーアイソフトは、『アサシン クリード』『ウォッチドックス』『レインボーシックス』『ファークライ』など、世界的に有名なゲームを数多く手掛ける世界第3位の独立系パブリッシャーです。

『マリオゴルフ スーパーラッシュ』
(発売元:任天堂株式会社)©Nintendo/CAMELOT



【株式会社キャメロット PROFILE】
1994年4月設立。RPGとしては世界累計でミリオンヒットを誇る『黄金の太陽』シリーズ、ダブルミリオンを超える大ヒットとなった『初代みんなのGOLF』のほか、最近では角川マガジンと共同で制作したアプリ『WalkerTouch』、ミャンマーの有力企業と共同出資でポータルサイト運営を手掛けるなど、ゲームの枠組みにとどまらない事業展開も行う。

高橋 宏之

87年エニックス(現スクウェア・エニックス)に入社。『ドラゴンクエストⅢ、Ⅳ』などのプロデュースを手掛ける。97年、キャメロット代表取締役社長就任。開発に関わった代表作に『初代みんなのGOLF』『マリオテニス』『マリオゴルフ』などがある。

MESSAGE02

食らいついていけば
必ず実力と自信が身につく。

株式会社セガ
ゲームプログラマ
谷口 聖哉さん
ゲーム制作研究科卒業

チャンスが訪れたら
なりふり構わず挑戦してほしい。

入社以来、ゲームプログラマとして『オンゲキ』の開発に携わってきました。セガのゲームは『ムシキング』の頃からずっと遊んでいましたし、自分自身がもともと『オンゲキ』のユーザーだったので、就職して配属が決まった時はすごく嬉しかった反面、恐怖すら感じていました。万が一バグが発生したらプログラマの責任ですし、ユーザーが『オンゲキ』に期待する気持ちが身にしみて分かっていたからです。だからその分、初めて自分の携わった新バージョンの『オンゲキ』が稼働し、ユーザーからポジティブな意見をもらえた時は本当に嬉しかったです。稼働日は熱意のあるユーザーにたくさん遊んでいただけるので、仕事中も気が気じゃありませんでした。ひとつのモニタでSNS のコメントをチラチラ見ながら、もうひとつのモニタで作業していました(笑)。
私自身よくゲームセンターに行くので、実際に遊んでいるユーザーをリアルタイムで観察することも楽しみになっています。『オンゲキR.E.D.PLUS』に実装したキャラクターをカスタマイズできる機能が新たな層から評価してもらえたり、『オンゲキbright』の多彩なランダム選曲がコアな音ゲーマーに喜んでもらえたりした時は、苦労が報われた気持ちになりましたね。

子どもの頃からずっとゲームが大好きで、将来はゲーム関係の仕事に就きたくて、いまこうしてゲーム作りに携われているのは、間違いなくゲーム制作研究科で学んだ経験があったからです。ゲーム制作研究科でプログラムの書き方や企画の立て方、キャラクターの制作方法、デザインなど、ゲーム作りに重要な技術を学べたことがいまの仕事で活きています。専門学生時代に幅広いゲーム作りのノウハウを学べたので、キャラクターをデザインする人がやりやすいプログラム的な処理を入れることができたり、自分でダミーのキャラクターを作って同時並行で仕事を進められたりできています。課題の提出期間が短い中で高いクオリティが求められていたことも、ゲームを作る上で大切な要素を身につけるために必要だったのだと思います。
日本電子の学科には、チャレンジできる機会が数多くあります。的確な指導とアドバイスをしてくれる強い情熱を持った先生もいます。私自身がそうだったように、食らいついていけば、実力と自信を身につけることができるはずです。これから入学される方々は実力と自信を培って、なりふり構わずチャレンジしてほしいです。そして、夢を掴んでほしいです。

  • アーケード向け音楽ゲーム『オンゲキ bright MEMORY』 ©SEGA

【株式会社セガ PROFILE】
株式会社セガは、創立60周年を迎えた世界有数のゲームメーカー。感動体験を創造し続けることを企業理念とし、その時代を象徴する数々の“遊び”を創出してきた。家庭用ゲーム機、PC、スマートデバイスに向けたゲーム、アーケードゲーム、プライズやデジタルサービスの企画・開発・販売・運営など、様々なアプローチから革新的な感動体験を提供し続けている。
【代表作品】
『ソニック』シリーズ、『龍が如く』シリーズ、『バーチャファイター』シリーズ、『ぷよぷよ』シリーズ、『サクラ大戦』シリーズ、『甲虫王者ムシキング』シリーズ、『三国志大戦』シリーズほか

谷口 聖哉さん

屋久島おおぞら高校出身
ゲーム制作研究科卒業
本校ゲーム制作研究科卒業後、株式会社セガ入社。
入社当初より、アーケード向け音楽ゲーム『オンゲキ』の開発に携わる。7度目のバージョンアップとなった『オンゲキ bright MEMORY』においても、プログラマとして活躍。

MESSAGE 03

人生は一度切りだから
挑戦しよう!

MESSAGE 04

ゲーム業界は
新しい世代の台頭を
待ち望んでいる。

MESSAGE03

人生は一度切りだから
挑戦しよう!

株式会社バンダイナムコスタジオ
エンジニア
飛田 武さん
ゲーム制作科卒業

ゲーム業界への就職は難しい?
人生は一度切りだから挑戦しよう!


自分にゲームづくりは難しいと思っていた

もともとバンダイナムコの「鉄拳」シリーズが大好きで、地元でチームをつくったり、大会に出場するなど、かなりやりこんでいました。しかし、つくることに興味はなく、むしろ「ゲーム業界に入るのは自分には難しい」と勝手な思い込みで、敬遠していました。そんな風に考えていたので高校もゲームクリエイターの道に進もうと思ったことはありませんでした。「ゲームのことを勉強してみよう」と思ったのは、大学1年生のとき。将来を考えるうちに、最初から諦めるのではなく、一度挑戦してみてもいいのではないかと思えるようになったんです。ゲームクリエイターの職種はいろいろありますが、どうせやるならゲームの骨格をつくるプログラミングがいいと思い、大学を中退して、日本電子にすぐに入学しました。

成長につながったプログラミング漬けの日々

日電時代は、とにかくたくさんのことを吸収しようと、朝から晩までプログラムの勉強に没頭しました。入学前は難しいと思っていた内容も、いざ取り組んでみると、クイズゲームをひたすら解いていくような面白さがあって、いつの間にか「自分にあった分野だ」と感じるようになっていました。放課後のオープン実習では、自分がつくってみたいゲームを一心不乱に制作。チーム制作から他学科とのコラボ制作などにも挑戦しました。プログラミング技術をゼロから学びはじめ、プログラマだった父親と専門的な話ができるようになって、知識ゼロからでも成長できたことを実感しました。ただ、今思えば、信頼できる先生や同じ業界を目指している仲間と出会い、交友関係を築けたことが日電に入学して得た大きな財産です。当時、切磋琢磨した仲間は同じ業界で働いていて、卒業から13年経った今でも、連絡を取り合っています。

行動することが大事!「鉄拳」の専属プログラマに

現在はバンダイナムコスタジオでプログラマとして働いています。もちろん、鉄拳のプログラマになるという目的を持って入社したのですが、最初に配属されたのは異なるタイトルのプロジェクトでした。その部署ではとにかく与えられた仕事を早く終わらせて、鉄拳のプロジェクトチームに配属してもらえるように自己PRを送ったり。粘り強く目標にアプローチできるところが自分の強みだと思っています(笑)。その結果、20年以上の歴史ある鉄拳チームにプログラマとして参加することができました。今の仕事で大切にしているのは過去を尊重するあまり、鉄拳をつまらなくしてはいけないということ。新しいことにもどんどん挑戦しながら、変わっていく中で大事な部分も残していければ、鉄拳はこれからも多くの人に愛され続けるゲームになると思います。私はそのプログラマとして、ずっと携わるくらいの「鉄拳愛」をもって仕事をしています。

  • 『鉄拳8』 TEKKEN™8 & ©Bandai Namco Entertainment Inc.
  •  

【株式会社バンダイナムコスタジオ PROFILE】
家庭用やスマートフォン向けのゲームソフト・アプリの企画・開発・運営から、ゲームに関する技術研究・開発を行っているゲーム開発会社。『鉄拳』シリーズ、『アイドルマスター』シリーズ、『テイルズ オブ』 シリーズ、など、老若男女を問わず、長年愛されるゲームタイトルの開発を担っている。

飛田 武さん

藤沢翔陵高校出身
ゲーム制作科卒業
2010年に日本電子を卒業後、株式会社ウィルを経て、株式会社バンダイナムコスタジオへ。人気シリーズ「鉄拳」のエンジニアとして活躍。

MESSAGE04

ゲーム業界は
新しい世代の台頭を
待ち望んでいる。

株式会社サイバーコネクトツー
代表取締役
松山 洋さん

自分がなりたいと思った時点で、
挑戦は始まっている

面白いゲームをつくることこそが、ゲーム制作会社のただひとつの目的。我々サイバーコネクトツーはそんなシンプルな答えを見つけるために、全エネルギー注ぎ込んで立ち向かっている制作集団です。ゲーム業界はここ20年で劇的に進歩し、今現在も日進月歩で新しい技術や発想が生まれています。しかし、残念なことにクリエイターとしてメディアなどに注目されるのは、私のような40歳を超えたベテラン世代がほとんどで、業界として、新たな世代の台頭を待ち望んでいるのが現実です。

私たちの時代はとにかくガムシャラにやってきました。今の若い人たちにガムシャラになれといっても、難しいことはわかっているんです。いま、これを読んでいる人も「専門学校に行って、クリエイターになれたらいいな」と思っているかもしれませんが、私がいいたいのは「ほんとにそれでいいの?」ということ。自分がなりたいと思った時点で、あとは誰かに背中を押してもらいたいだけなんじゃないの?と。「やりたい」ではなく「やる」、「つくりたい」ではなく「つくる」。そういった自ら行動するマインドを大切にしてほしいと思います。

ゲームは変幻自在です。スマートフォン向けにもつくれますし、PS5などのハイスペックマシンでもつくれます。いまの時代は、様々なエンターテインメントが求められ、我々クリエイターにとっては非常にいい時代です。ただし、多様化が進んだ分、求められる技術も幅広くなっています。特にこれから社会に出て、ゲームクリエイターになろうとしているみなさんにとっては、決して低いハードルではありません。しかし、不可能かと聞かれるとそうではありません。ゲームだけではなく、アニメ、映画、マンガといった様々なエンターテインメントに日常的に触れ、仲間と議論し理解を深め、貪欲に吸収し続ける。最新の技術、話題に注目し、情報収集のアンテナを張り巡らすことが大切です。まずは学校で学ぶことで“目覚める”きっかけを掴んでください。次の“ニューヒーロー”になるのはアナタです!

  • 『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』 メーカー:株式会社アニプレックス 開発:株式会社サイバーコネクトツー
    ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable ©「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会

【サイバーコネクトツー PROFILE】
福岡本社・東京・モントリオールを開発拠点とするゲーム会社。開発の代表作は、「.hack」シリーズをはじめ、「NARUTO-ナルト- ナルティメット」シリーズ、「ドラゴンボールZ KAKAROT」(発売元:バンダイナムコエンターテインメント)など。人気タイトルを手掛けるほか、クリエイターの育成にも注力。ゲームクリエイターをめざす学生を対象とした会社見学なども実施している。

松山 洋さん

大学卒業後、異業種から1996年にゲーム開発会社サイバーコネクトを仲間と立ち上げ、その後、サイバーコネクトツーの代表取締役に就任。注目されつつあったオンラインゲームを舞台にヒット作品をリリース。幼少時代からマンガやアニメ作品をこよなく愛し、それらを原作とした作品も数多く手掛ける。

ゲームについて学ぶとどんな資格が取得できるの?
ゲームについて学ぶとどんな資格が取得できるの?
ゲームについて学ぶことで取得できる資格としては、情報関係の資格が多いです。例えば、最も代表的な情報系の国家資格である「基本情報技術者」は多くの学生が取得しています。より高度な国家資格である「応用情報技術者」を取得する人もいます。高度IT人材の確保が急務となっている現在、こうした情報系の国家資格を取得しておくことは就職の際にも有利になります。その他、情報・プログラミング・デザインのスキルを活かして「CGクリエイター検定」「CGエンジニア検定」「WEBデザイナー検定」「情報検定」などの公的資格を取得することができます。さらに、「C言語プログラミング能力認定」などの民間資格を取得することも可能です。
ただし、「情報」「CG」「Web」と名の付く資格は民間資格まで含めると多岐に渡るため、それぞれの資格の重要性や社会的信頼性を見極める必要があります。
ゲームについて具体的には何を学ぶの?
ゲームについて具体的には何を学ぶの?
ゲームには様々な構成要素があるため、学習事項も多岐に渡ります。
代表的な学習事項はプログラミング言語。コンピュータに命令を出すための人工言語のことです。C言語やJavaといったプログラミング言語の基礎から応用まで学び、ハイレベルなゲームプログラム制作の知識・技術を習得します。ゲーム業界で活躍するために不可欠なスキルであるため、いずれの学校でもプログラミングスキルの習得を目的とした実習・演習はメインとなります。

また、ゲームキャラクターやステージ背景デザインを自在に表現するためのグラフィック・デザインも重要な学習事項です。デッサン、色彩構成、空間・構図などの基礎からコンピュータCGソフトウェアの使い方まで幅広く学び、最終的には現場で即戦力となる高度な3DCGスキルを習得することを目指します。そして、新作ゲームをできるだけ多くの人に手に取ってもらうための企画やマーケティングも学習する必要があります。ゲームの企画立案、制作チームのマネジメント、マーケティングについて学習し、ゲームプランナーとして必要となるゲームに関する知識・技術を身に付けていきます。上記の学習事項が難しいと感じる人は多いかもしれませんが、「パソコンに詳しくないと授業についていけないのかな?」と心配する必要はありません。ゲーム業界の第一線で実績を積んだプロの先生が直接指導してくれる学校が多いので、こうしたスキルは入学後に段階を追って身につけていくことができます。また、「ゲームプログラム」「ゲームグラフィック」「ゲームプランナー」などコースや専攻が分かれているのが一般的なので、こうしたスキルを一人で全て完璧に習得しなければならない訳ではありません。求められるのは、ゲームについて幅広く学んでスキルを身に付けようとする姿勢です。
ゲーム業界に求められる人材とは?
ゲーム業界に求められる人材とは?
このページをご覧のあなた、「ゲームが好きならゲーム業界に就職できる」と安直に考えていませんか。もちろんプログラミング言語やデザインについての知識があることは重要ですが、単にゲームに詳しいだけではゲーム業界で活躍することはできません。例えば任天堂は、採用ページのQ&Aの中で「ゲームに詳しくなくても選考に不利ということはありません。ただし、ゲームがなぜこれほど世界中の人たちに受け入れられてきたのか、ということに関心を持っていただきたいです。」というメッセージを発しています。

では、どのような人がゲーム業界に求められているのでしょうか。
いずれの企業にも共通するキーワードは、「創意工夫」「独創性」「チャレンジ精神」「チームワーク(協働できる力)」です。娯楽としてのゲームは“以前と同じ”では価値がなくなってしまうため、新しくユニークな挑戦を絶えず継続しゲーム業界を前進させられるような人材が求められているのです。そして、新しくユニークな挑戦を絶えず継続していくためには様々な人が知恵を出し合い協力していくことが不可欠になります。

ゲーム制作に関して独力でできることには限界があるのです。もしこのページを見ているあなたがゲーム業界への就職を本気で考えているのであれば、まず一度ゲーム会社の採用ページにアクセスして日常の仕事ぶりや会社からのメッセージを見てみてください。きっとゲーム業界に対する見方が広がることでしょう。
ゲーム業界以外への就職は?
ゲーム業界以外への就職は?
在学中に身に付けたスキルを活かせる業界はゲーム業界に留まりません。グラフィックやデッサンの基礎を学んでおくと映画・映像業界で働くこともできます。ゲーム以外のエンターテインメントにも役立てられる汎用性の高いスキルだと言えるでしょう。さらに、高度なプログラミング技術を習得しておくとIT系の分野でも即戦力として活躍できます。IT産業、特にソフトウェア業界が進路の大きなターゲットとなる他、教育・健康・医療福祉産業もITスキルを役立てられるフィールドとなります。

卒業生はコンピュータのスキルやCGデザインのセンス、企画・マーケティング能力を活かして様々な業界に参入しています。すなわち、「ゲームについて学んだことを活かしてゲーム業界へ」という発想に囚われない就職の道も開かれているのです。
3DCGデザイナーとは?
3DCGデザイナーとは?
3DCGデザイナーとは2DCGデザイナーの作成したデザインを基に、実際にキャラクターなどを3DCG化する人です。2DCGデザイナーが描いたデザインなどを立体化するため、空間に対する認識力、想像力が必要です。色や質感を出すためのテクスチャを描く作業も行うため、その技術やデザインセンスも要求されます。モデラーとも呼ばれています。
2DCGデザイナー(2Dグラフィッカー)とは?
2DCGデザイナー(2Dグラフィッカー)とは?
2DCGデザイナーとはプロジェクトの企画書にもとづき、そのゲームや映像作品の世界観、キャラクター、背景などを線画やカラーでビジュアル化する人です。その作品のビジュアルイメージを決める重要な職種です。ゲームや映像だけでなく、一般の人の目につくパッケージや広告などにも使用されるため、斬新かつ魅力的なデザインが求められます。
ゲーム業界では、どんな企業に就職していますか?
ゲーム業界では、どんな企業に就職していますか?
ゲーム業界においては、国内はもちろん海外でも活躍している卒業生がいらっしゃいます。
任天堂、バンダイナムコスタジオ、カプコン、スクウェア・エニックス、コナミデジタルエンタテインメント、セガ、Cygamesなど著名企業から少数精鋭のプロフェッショナル集団企業などに卒業生がゲームクリエイターとして活躍しています。

各学科ごとの内定企業先は、学科の詳細ページ内に掲載されています。
ご興味のある学科の詳細ページをご確認ください。

・ゲーム制作研究科(https://www.jec.ac.jp/course/game/cu)
・ゲーム制作科(https://www.jec.ac.jp/course/game/ci)
・ゲーム企画科(https://www.jec.ac.jp/course/game/cr)

また、全学科の内定実績については、「主な就職先」ページ(https://www.jec.ac.jp/employment/job/)に掲載されています。ぜひご覧ください。
ゲームシナリオライターとは?
ゲームシナリオライターとは?
ゲームシナリオライターとは、作品全体の流れとなるシナリオを作る人です。ゲームの流れとなるシナリオを書く仕事以外に、ゲームのマニュアル制作やゲーム雑誌に掲載する広告用の記事を書くこともあります。作家的な能力やストーリーを作るうえでのネタの調査、その結果を分析する能力も必要です。
ゲームプランナー(ゲームデザイナー)とは?
ゲームプランナー(ゲームデザイナー)とは?
ゲームプランナー(ゲームデザイナー)とは、ゲームを面白くするためのアイデアなどを提案し、ゲーム自体の企画を行う人です。近年、ゲーム機やスマートフォンでもゲームができるため、数多くのゲームソフトが発売されています。ゲームプランナーは、より魅力的なゲームを作るためにとても重要な職種で、斬新なアイデアと常に人を驚かせる発想力が必要です。考案した企画を開発担当チームに伝えなくてはならないため、プレゼンテーション能力も必要となります。またゲームのレベル設定なども担当します。
ゲームプロデューサーとは?
ゲームプロデューサーとは?
ゲーム制作において全体的な統括と予算管理・配分など、全責任を担う重要な仕事です。ゲームソフトの企画・立案から、工程管理・予算管理、スタッフ管理などゲーム制作を統括します。そのためプログラミング、グラフィック、サウンドなどゲーム制作全般の知識が幅広く必要となります。さらに独創的なアイデアも必要となります。
ゲームについての学びを活かした仕事って?
ゲームについての学びを活かした仕事って?
「ゲームについて学んだことを活かした仕事」と聞いて最初に思い浮かぶのは、ゲーム業界への就職でしょう。ゲームについて学んだ学生が全員任天堂やセガ、カプコンといった有名企業に就職する訳ではありませんが、システムエンジニア・イラストレーター・キャラクターデザイナー・ゲームデザイナー・ゲームクリエイター・シナリオライターなど様々な形でゲーム制作に携わっています。在学中にゲーム全体を自分で制作した経験を活かし、プロデューサーやディレクターとして活躍している人も数多くいます。一つのゲーム作品を作り上げていくチームは様々な人から構成されており、身に付けたスキルをゲーム業界の中でどのように活かすかは人それぞれです。

例えば任天堂は、「理工系の場合はその専門知識を問う試験があり、デザイン系・サウンド系の場合は作品選考があります。制作企画系の場合は、創作活動の経験を具体的に説明するシートを提出いただきます。」と採用ページで明記しており、採用において求められるスキルが人によって異なることが分かります。
ゲームについて学ぶ意味とは?
ゲームについて学ぶ意味とは?
ゲームと一口に言っても、その中には様々な要素があります。ゲームを構成するプログラム、ゲーム中に登場するキャラクター、ゲームを彩るグラフィック、ゲームを盛り上げるサウンド(BGM)、ゲームの骨格となるシナリオ。これらの要素を組み合わせることで、初めて一つのゲーム作品が完成するのです。したがって、面白いゲームの制作に一歩でも近づくためにゲームの構成要素を理解することがゲームについて学ぶ意味だと言えるでしょう。
単にゲームをやるのが好きなだけに留まらずゲームへの思い入れや探究心を強く持っている人ほど、魅力を感じられると思います。既成のゲームをやるだけでは満足できないあなた。次世代のゲームについて探究してみたいあなた。ゲームの未来を担ってみたいあなた。より夢中になれるゲーム作りを目指してみませんか?
ゲームを学ぶとは?
ゲームを学ぶとは?
ゲームに夢中になったことがある人は多いのではないでしょうか。「親にねだってゲームを買ってもらった」「途中で行き詰って攻略本や攻略サイトを見た」「ゲームに夢中になりすぎて取り上げられた」「やり込み要素が多いゲームに今も熱中している」など、ゲームに対する思いは人それぞれだと思います。既成のゲームをやるだけでは飽き足らず、自分でゲームを制作したことがある人も中にはいるかもしれません。
では、ゲームは一体どのように作られているのでしょうか。また、人を夢中にさせるゲームとはどのようなものでしょうか。「どのようにすれば面白いゲームを作ることができるのか」というのは誰もが気になる点ですが、ゲームについて学ぶことでその本質に迫ることができます。
ゲーム業界は今どのような状況にある?
ゲーム業界は今どのような状況にある?
近年のゲーム業界は家庭向けゲーム機市場とスマートフォン向けゲーム市場の二つに大別されますが、両者は異なる様相を呈しています。家庭用ゲーム機は近年不振が続いています。2000年代後半に大ヒットした「Wii」や「ニンテンドーDS」などのゲーム機が一定水準まで普及し、それ以降は業績が低迷しています。各社は「Wii U」「Newニンテンドー3DS」「プレイステーション4」など新製品を相次いで投入していますが、スマホ向けゲーム市場の拡大に押され不振を脱却できていません。一方、スマホ(タブレット)向けゲームは近年急成長を遂げています。アプリをダウンロードすれば遊べるという手軽さもあり、パズル型RPGゲーム『パズル&ドラゴンズ』の爆発的普及以降若年層を中心に利用者が拡大しています。

スマホ向けゲームはゲーム市場の7割のシェアを占めるとの試算もあり今後も普及が続くと予想されていますが、ゲーム業界はトレンドの変化が早いのも特徴です。普及する時は爆発的に普及する一方で飽きられるのも早く、業績も急上昇と急降下が交錯する傾向にあります。また、スマホ向けゲームは参入企業も多く厳しい競争環境となっています。こうした傾向から、ユーザーを飽きさせない工夫をすると同時に新たなサービスや付加価値を継続的に投入することが求められます。

なお、ゲーム業界ではスマホ以外にも実況動画やバーチャルリアリティなど新しい動きが現れており、ゲームのジャンルも多様になっています。今後の動向のさらなる変化から目が離せません。
ディレクターとは?
ディレクターとは?
ディレクターとは、さまざまな現場で専門技術に関する部門についての責任者です。さまざまな業界・業種があるため、具体的な職務内容は異なりますが、その分野に関する専門知識をもち、適切な判断のもと、デザイナーやプログラマーなど現場のクリエイターたちに指示を出します。作品を制作するスケジュールの管理なども行います。
CGクリエイターとは?
CGクリエイターとは?
CGクリエイターとは、CG(コンピュータグラフィックス)制作の一連の作業を担当する人です。または、CG制作に携わるすべての職種の総称でもあります。CG自体の制作はもちろん、撮影後のVFXの作業など、CG制作を行う上での一連の作業を担当します。ワークフロー(制作工程)を熟知し、限られた期間の中でクオリティの高いCGを作成するための高度な技術と能力が必要となります。
ゲームCGデザイナー(ゲームグラフィッカー)とは?
ゲームCGデザイナー(ゲームグラフィッカー)とは?
ゲームCGデザイナー(ゲームグラフィッカー)とは、ゲーム中の人や背景など、すべてのグラフィックを描く仕事です。かつては2Dデザイナーが多く活躍していましたが、3DのCG(コンピュータグラフィックス)デザイナーはセンスとともに専門技術が必須です。オリジナルのデザインを手がけることもありますが、イラストレーターやキャラクターデザイナーから渡された原画をもとに描く場合もあります。
ゲームクリエイターとは?
ゲームクリエイターとは?
ゲームクリエイターとは、ゲームソフトの開発・制作の一連の作業を担当する人です。ゲームクリエイターには、プロデューサー、ディレクター、プランナー、シナリオライター、デザイナー、プログラマー、サウンドクリエイターなど、さまざまな職種が含まれています。各職種に沿った知識や技術が必要です。また、長期間にわたるチーム制作のプロジェクトが多いため、コミュニケーション能力が必要です。
ゲームディレクターとは?
ゲームディレクターとは?
ゲームディレクターとは、ゲーム全体の企画から人員の配分やスケジュールの調整、進行管理、プロモーションなどの全般にかかわる統括責任者です。ゲーム制作における多岐にわたる実務を担う中核となる存在です。開発チームのまとめ役であったり、アドバイザー的な役割であったりします。さまざまな面で最終的な判断をくだしたり、進行を管理したり、スタッフに仕様を伝えるなど、スタッフとのコミュニケーションをとることも重要な仕事です。
ゲームプログラマとは?
ゲームプログラマとは?
ゲームプログラマとは、専用のプログラム言語を駆使して、企画書や仕様書に基づいて、ゲームを実際に構成(プログラミング)する人です。ゲームの操作やキャラクターの動きなど、さまざまなところでプログラムが使用されています。そのプログラムを作るのがゲームプログラマです。プログラミングの知識はもちろん、シナリオ、サウンド、グラフィックなどの要素を効果的にうまく生かす総合的視野が必要です。プログラミングのスペシャリストとして応用力と高度なスキルも必要となります。